建築家・ナイトウタカシさんのブログ「階段ってどうする?④家族のプライバシー」

階段ってどうする?④家族のプライバシー

2023/02/16 更新

昨日ご紹介した、イナズマ型のスケルトン階段。

インパクトあったようで、反響多かったですね。



さて。

今日も、引き続き、階段のお話し。



ここまで、リビング階段について、いろいろお話ししましたが、

もちろん、こちらの階段がいい!という方もいますよね。





階段のデザインではないですよ(笑)



玄関入って、すぐに階段。

という動線です。



1階にLDKがある前提のお話しではあるのですが、

玄関ホールに階段があると。。



子供が帰宅したのかどうかとか、

そもそも夜中に出かけてもわからないかもしれません。



もしかすると。

一日顔を合わさないなんてことだってできますよね。



これ。

家づくりをメインで考える親夫婦から見ると、

寂しく感じようで、リビング階段を要望されるケースが多いです。



ただ、玄関ホールに階段あるといいのは、

子供の側からすると、プライバシーが保てること。



思春期になったりすると、よりそう思う機会がありそう。

いちいち顔を合わさず、自由に行き来したい。

そんな風に思うことだってあります。



ちなみに。

全員ではありませんが、家づくりされる方のご実家が、

戸建て住宅だったりすると、玄関ホールに階段って、

よくあるみたい。



その階段で、自身が自由に暮らしてきた方ですと、

リビング階段なんていや!というケースもありますね。



プライバシー重視なのか。

気配を感じること重視なのか。



それによっても、階段の位置が変わりますね。





それと。

リビング階段の場合によく出るお話し。

階段が吹き抜けになっているので、

暖かい空気が上にあがって、1階が寒くなること。



リビング階段にしなければ、その心配はありません。



そんな時に、お伝えすることとして。

一つは、気になるのであれば、ドアをつけたらどうかということ。



普通のドアにすると、詰まった感じになってしまうので、

こちらの事例のように、透けるドアにすると、開放感ありますよ。



これだけでも、冬の寒さは軽減されますね。



そうそう。

それ以上に、そもそもなのですが。

家の断熱・気密性能を上げることです。



しっかりと断熱気密するだけでも、

今感じている寒さほどにはなりません。



もちろん、暖気は上にいくのですが、

その空気が外へ逃げていかなければ、暖かさは保持できますから。





階段のことだけ考えればいいわけでもないですから。



おっと。ついつい長くなりました。

続きは明日へ。

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