建築家・ナイトウタカシさんのブログ「玄関についていろいろ⑥(土間床について)」
玄関についていろいろ⑥(土間床について)
2023/02/06 更新
ゆったりとした玄関土間。
ずいぶんと魅力を感じた人がいるようですね。
(反響多かったので)
確かに。
アウトドアな趣味をお持ちの方であれば、
道具類のメンテナンスを、屋外でなくて、
家の中でできてしまうことって、すごく羨ましいはず。
ただ。
そういった使い方をしない場合には、
その分、別の空間へスペースを避けることを考えると
もったいなく感じるかもしれませんね。
アウトドアな趣味があるわけでもないのですが、
土間が奥まで続いていく玄関もあったりします。
例えばこちら。
手前に、少し段差ついてますよね。
そこまでが、玄関土間として使う場所です。
一段あがってからも、玄関土間と同じモルタルの床が
連続していきます。
その床。
窓の奥まで、ずっと続いていますよね。
実は、窓の奥は、中庭だったりします。
つまり、屋外なんです。
玄関から入って、その正面に中庭があって、
その中庭って、観賞用ではなく、お子様がガツンと遊ぶ場所。
玄関から入ったお子様が、その勢いのまま、
中庭へ流れ込むことになります。
途中で室内の床をつくったとしても、
いちいち靴を抜いて、中庭までもっていって、
また履きなおす。。
わんぱくなお子様たちには、難しいかも(笑)
おそらく、靴のまま中庭へ行ってしまうだろう。
そんな予想から、玄関土間の仕上げを、
中庭まで連続させることになりました。
ただし。
すべてを同じ高さにしてしまうと、
このスペース全体が、通常土足になってしまうので、
段差をつけて、靴を脱ぐ場所を決めた感じです。
実際は、お子様が、靴のまま通過することはないそうです。
土間床なので、屋外のものや植栽などを置けるので重宝してるそうです。
機能性だけでなく、土間床が連続していくことって、
なんだかかっこよく見えますよね。
そうそう。
玄関からホールまで、同じ床仕上げで連続していくと。
どうですか?
タイルの床が連続していくと、なんだか高級感出ませんか?
それはさておき。
土間の床が連続していく。
そんな玄関があってもいいんじゃないですかね。
今日はこの辺で。
明日に続きます。