建築家・ナイトウタカシさんのブログ「家づくりヒアリングで収納ついて起きたこと」
家づくりヒアリングで収納ついて起きたこと
2023/01/19 更新
先日、お客様からヒアリングしているときに
収納について面白いことがあったのでお話していきます。
これから家づくりをされるお客様から、
家づくりへの要望をいろいろうかがいました。
その中で、やはり収納量について、
不足感がある、ご様子でした。
以前、雑談しているときにチラッと。
「〇サワホームのクラのようなスペースがほしい」
とおっしゃっていました。
1階と2階の中間であったり小屋裏収納であったりしますが、
普段、あまり使わなくて、しかも収納できないモノをおいておきたいと。
こちらのお客様は、現状、小屋裏スペースを使われている
とのことでした。
1,2階の収納では納まりきらないモノたちの置場に
困っていたんですよね。
そこで。
少し前にご紹介した流れで、各スペースの収納について
何をしまうのか?どれくらいの量があるのかを丁寧に
ヒアリングしていきました。
土間収納には、〇〇をしまう。
今、〇〇にしまっているがけど、溢れていて、
〇〇にもあるよね。
主寝室のクローゼットは、これくらいの大きさで、
そこでは、夫婦の洋服は収まらなくて、
〇〇な場所に、おいている。
ファンヒーターが5台あって、使わない時期は、
しまわないといけない。
扇風機が。。
だから、小屋裏収納が必要ですということになっていました。
そこで。
各スペースに付属する収納を必要量を確保していく
お話で進めていきました。
「コストコへ行って、まとめ買いするので、
パントリーは必須です。冷凍庫も置きたいですし。
今、冷凍庫がキッチンに置けなくて、
遠くにあって困ってるんです。。」
「では。
ドアの本数で例えてみて、何本分あれば、
冷凍庫、食材等が納まりそうですか?」
「2本あれば入るかも」
「では、2本用意しますね」
それと。
新しい家では、断熱気密がよいので、
ファンヒーターや扇風機でなく、エアコンがしっかり効くので、
そもそも、ファンヒーターがいらなくなりそう。
そういった話を積み重ねていったら。
どうなったと思いますか??
もしかしたら、小屋裏収納というか、雑もののための納戸
が必要ないのではないか?というところまで行きました。
もちろん、なしにしなくてもよいのですが、
小屋裏収納のように大きな収納は必要ないとのことになりました。
生活スタイルのフィットした、十分な収納が各所にあれば、
小屋裏収納のようなスペースがなくてもよくなったりします。
おそらく、現状不足していて、あふれ出たモノたちの置場がないし、
別の場所にいれれば、その収納が不足していく。
そんな負の連鎖があったんだと思います。
モノの居場所を、使い勝手も含めて、しっかりと決めて、
各々の必要量を確保すれば、大きな収納はなくてよくなるかも
しれませんね。
実は、ヒアリングの時に、よくあることだったりします。
丁寧に考えていけば、余計な収納にスペースを割くことなく、
有意義な間取りを実現できると思いますよ。
いろいろ考えてみてくださいね。