建築家・ナイトウタカシさんのブログ「収納について考える(続き×4)」
収納について考える(続き×4)
2023/01/12 更新
こちらは、キッチン脇にある、食品庫。
棚がいくつか設置されていますね。
さて。
昨日に引き続いて、収納のお話。
収納の中ですが、造り付けにしたり、
家具を買ってきたり、造り付け風の家具を買ってきたり。
いくつかやり方があることをお伝えしました。
少しクローゼットの話に傾いていたようなので、
違う視点から、考えていきます。
クローゼット以外の収納の中って、どうなってるか。
昨日の話で、自由度高くするといいですよ!
ってお伝えしたので、内部は何もなしにして、
ガランドウがいい!ということになりそうです。
もちろん、それでもいいんですよ。
でも。
あまりガランドウすぎると、内部の設置する家具等を
いくつも購入してこないといけません。
しかも。
その収納の大きさが、ある一定以上あれば、
家具を入れ込むこともできますが。。
幅が75cmだったり、奥行が35cmだったりすると、
家具を探すのに苦労するかもしれません。。
(75,35cmだからダメという意味ではないですよ)
家具に、ある程度の規格があるので、
小さな収納であればあるほど、家具を見つけてくるのが
難しくなります。
そこで。
そういったケースの場合は、可動棚がオススメ。
ご存じの方も多いと思いますが、両サイドにある金具を
外して、棚の高さを自由に設定できる、「あれ」です。
もちろん、棚板や金具の費用はかかりますが、
家具を買うより、安く済んだりしますから。
モノに合わせて、高さが変更できるのが便利なのと、
高いモノを収納する際は、棚を外してしまえばいいので。
そうそう。
可動棚の場合は、少し注意点があります。
棚板の素材にもよりますが。。
棚の奥行や幅は大きいと、棚自体が重たくなってしまうので、
いざ動かそうとすると、大変です。
「素材」と書きましたが。
収納するモノが、本みたいに重量物であれば、集成材とか、
しっかりと強度があるものにしないといけなくて、
強度がある分、重たくなりがちなので、ご注意くださいね。
ちなみに。
強度のない棚にした場合は、長期でたわんでしまうことも。。
それともう一点。
長期でおいておくモノ、例えば、電子レンジとかであれば、
可動させる必要はないので、しっかりと固定しておいた方が
よいですよね。
何かのきっかけで、落ちて、レンジが壊れてしまうのも。。
残念ですからね。
ということで。
ちょっとした収納であれば、可動棚にするのも一つの方法。
それでも。
そこに何を置く予定なのかは、棚の素材を決めるためにも
ある程度は想定しておきたいですね。
おっと。長くなりましたので、また明日。