建築家・ナイトウタカシさんのブログ「お客様のおもてなしとしても階段!」
お客様のおもてなしとしても階段!
2022/12/28 更新
階段の先に青空。
とても気持ちいいですよね。
こちらの階段は、南に向かってのぼっているので、
日中、しっかりと光が行き届きます。
朝、光や青空を目指して、朝階段を昇れるなんて。
素敵だなと思います。
(ちなみに。こちらの家では、寝室が1階で、
LDKが2階なので)
この角度から見ると。
2階にある両側面の強化ガラスと、
1階の左側の強化ガラスに、空が映り込んでいるおかげで、
より明るく、そして、広がりまで感じることができています。
実は。
2階の手すりは、意図していますが、
1階のガラスへの反射は想定していなく、
とてもいい誤算でした(笑)
ちなみに。
この階段の幅は、広めです。
よく見かける階段の1.5倍ほどになります。
来客動線の一部でもあるので、おもてなしとしての演出。
それと、家全体のゆったり感からすると、このが適切です。
こういった用途のない空間が、ゆったりとしていると、
なんとなくですが、ゆとりを感じますね。
2階から1階を見ています。
先ほどお伝えした、2階の強化ガラスの手すりが
よくおわかりいただけそうです。
この強化ガラスの手すり。
階段がLDKの中心に上がってくるので、
手すりの存在感をできるだけなくして、
視線が連続させることで、開放感を阻害しないようにしています。
また、上からみた1階では、照明の加減もありますが、
行き先が明るく見えていますね。
視線の先が、明るいことって、すごく魅力的な空間になる
大事なポイントなんだと思います。
こちらの家では、陰影に意識を行き届かせています。
LDKは、全体的に明るく設定されていますが、
それ以外の空間では、ただ明るいということでもなくて、
影もしっかりと作り出しながら、光を感じるようにしています。
3枚目。
廊下なのですが、視線の先は、かなり明るめに。
光庭から差し込んでいるので、強さはないのですが、
優しい明るさですね。
そこから、手間に向かって、影を作り出してます。
影といっても、まっくらで、見えないほどではなく、
しっかりと濃淡ができるほどの距離感で設定してます。
影があると、光をより美しく感じることができますので。
こちらの家では、いろんなとこで、
いろんな工夫や演出をしています。
その辺、またの機会にお知らせしますね。