建築家・ナイトウタカシさんのブログ「外壁にレッドシダーってどう?」
外壁にレッドシダーってどう?
2022/12/14 更新
レッドシダーを外壁に。
ここ数年。すごく人気ある仕上げです。
壁でなく、軒天に採用するケースは、とくに多いですね。
こちらの家でも、採用させていただいてます。
最近は、セメント系の窯業系サイディングで、
木目柄をした外壁材が、とてもリアルにできているので、
そちらを採用するケースも。
竣工当初、パッと見たら、一般の方であれば、
その差は、わかりにくいし、気にならないかもしれませんね。
それでも。
やはり、その風合いというか、質感は全然違います。
レッドシダーは経年で、シルバーグレーへと変化していくので、
全く違った雰囲気になっていきます。
もしかして。
竣工当初の木の色が好きなのであれば、
窯業系サイディングを採用しておく方がよいかもしれませんね。
それと。
先日、お客様との打ち合わせの中で、聞かれたのですが、
レッドシダーって、経年で反りあがってくる??とのこと。
どうやら、ご近所に、杉を斜めに重ねて張った古い家があって
杉板が、反りあがって、下地が見えたりしているためとのこと。
最近のレッドシダーは、
①羽目板の厚みが、かなり違うこと(最近の方が分厚い)
②この張り方では、実(凹凸)がついている
ため、反りあがって、めくれてしまうようなことは
よほどなくなっています。
ただ、自然素材ゆえに、全くないということでもないので、
注意しながら、工事の際にチェックしてもらうようにしましょう。
そうそう。
ちなみに、一枚目の写真で、右手前に見えている、
目隠しのルーバーは、天然木ではなくて、
木目柄のアルミ型材です。
経年で色の変化を楽しむのもよいのですが、
この太さですと、それこそ、経年で反ってしまって、
目を当てられなくなってしまうからです。
天然木のルーバーは、相当気を付けて採用することを
お勧めします。
レッドシダーは、経年で見た目が変化しながらも、
使い方しだいで、とても長持ちする素材とも言えます。
長持ちする素材の代表的なものとしてタイルがあります。
タイルっていうと、なんとなくフラットな印象をお持ちかもしれませんが、
二枚目の写真のように、かなり凹凸のあるタイルもあります。
このタイルであれば、とても表情豊かな外壁に仕上がります。
できれば、別の素材と組み合わせると、
その凹凸感が、さらに引き立ってくれますよ。
この二つを採用した家の外観がこちら。
外壁って、いろんな素材があります。
見た目はもちろん、メンテのこととか、含めて、
一長一短があります。
しっかりと比較検討しながら、決めていけるといいですね。