建築家・ナイトウタカシさんのブログ「工事関係者としっかり調整打ち合わせへ!」
工事関係者としっかり調整打ち合わせへ!
2022/12/10 更新
昨日、とある家づくりのため、打ち合わせへ行ってきました。
お客様との打ち合わせ。
ではありません。
工事関係の方々との打ち合わせです。
弊社では、設計のプロセスはもちろんですが、
工事中の監理についても、かなり重要視していて、
工事関係者とは、綿密な打ち合わせをしていきます。
参考までに。。
現場監督によく言われます。
「先生は、現場こまめに来てすごいですね」
自分を自慢をしているわけでなく、この内容の真意は、
「こまめに現場にくる設計士があまりいない」
ということを示してます。
「任せておけば、つくってくれる」
そんな考え方では、最高の家づくりが実現できないと思います。
それはさておき。
昨日は、プレカット工場の方と木造の構造部分について打ち合わせ。
構造図をもとにして、木材を工場に加工するため、
加工図面を起こしてくれます。
その際に、構造図や意匠図を見比べながら、
細かな部分の納まりを検討し、その結果を順次確認していきます。
階の高さといった、すごく大まかな内容から、
部材同士のつなぎ部分の取り合いといった細かなところまで、
かなりたくさんのことを確認していきます。
ここで、見落とし等があると、そのまま加工されてしまって、
建前の時、大変なことになるので、かなり慎重です。
ということで、一つずつしっかりと確認しながら進めていきました。
あっという間に、数時間。
それもそのはず。確認内容が、相当ありましたから。
それこそ。
お任せで!なんて無理かなって思います。
こちらは、基礎の鉄筋ですね。
午前中に打ち合わせした家づくりの基礎工事現場。
ちょうど、基礎の配筋が完了したので、その検査でした。
工務店の監督の検査。
そして、第三者機関の検査。
さらに、私の検査。
とトリプルチェック。
鉄筋の太さやピッチなんかはもちろんですけど、
継ぎ手とか定着といった難しそうなところまで
全ての箇所について確認してきました。
問題なしで合格となりました。
ちなみに。
我々のような工事監理者がいない場合は、
ダブルチェックになります。
あまり詳しくは、お伝え出来ませんが、
実質は、ダブルにもならないケースが多いと聞きます。
ただ。
工事監理者という肩書であっても、
工事のことをよく知らないのであれば、
同じですが。。
建築家って、デザインだけの方もいますが、
工事の時に、施主の代理として、チェックできる方であれば、
デザイン以上に価値はあると思います。
いくらうまく絵が描けても、その通りに出来上がらないのであれば
優れたデザインとはいえませんから。