建築家・ナイトウタカシさんのブログ「造り付けの洗面で、らしさを追求!」
造り付けの洗面で、らしさを追求!
2022/12/07 更新
かわいさとクールさを持ち合わせた洗面。
ピンクグレーの色合いで統一することで、
その雰囲気をうまく演出しています。
洗面台は、アイカ工業の製品で組み合わせ。
トップとシンクは人工大理石、面材はメラミン化粧合板。
トップと面材の色合いの組み合わせが、絶妙です。
さらに。
洗面とミラーキャビネットの間にあるタイル。
名古屋モザイク工業のモザイクタイルですが、
その色合いも、少しピンク入ってますよね。
極めつけは、足元に置かれたチェア。
布地の質感といい、色合いといい、洗面をしっかり意識してます。
サラッと仕上がったように見えますが、
全体を考えながら、慎重にセレクトされたことがわかります。
そうそう。
この洗面って、すごく上品で落ち着いた雰囲気に見えていますよね。
それって、ピンクとグレーのバランスなんです。
ピンクが強すぎると、かわいさが勝ってしまい、
大人っぽい上品な雰囲気には向かわないですから。
色のバランスって、すごく重要です。
自分のセンスを生かしながらも、プロのアドバイスも聞きながら
決めていくとよいと思います。
一転して、モノトーンでスタイリッシュな雰囲気。
こちらの画像。
カラーをモノトーンに変換しているわけではありませんよ。
実物も、このトーンで仕上がっているんです。
こちらの洗面は、洗面器と水栓以外は、製作家具。
ブラックのトップは、人工大理石で、面材は、ブラックのメラミン。
素材の組み合わせ方は、一枚目と同じです。
色の違いで、ここまでの差が出るんですから。
こちらは、トイレと一体になっていることもあり、
清掃性も考慮して、洗面台を浮かせています。
そうそう。
洗面のみならず、トイレをブラックにしてみたり、
UBの浴槽もブラックにしたり。
スタイリッシュで、ホテルライクなインテリアを表現するため、
こういった組み合わせとしています。
ちなみに。
壁は、敢えて、ツヤのある石目の白いタイルです。
大判でマットなグレーのタイルも検討していたのですが、
UBの壁との統一感を出すことで、広がりを感じていただく。
そんな作戦のためです。
話は逸れまずが。
UBではなく、在来の浴室(製作)にすれば、一体に見せることは
カンタンなのですが。。
お客様が、将来の取り換え等を考えておきたいとのことでしたので、
UBを採用して経緯があります。
一時的なカッコよさだけでなく、将来を見据える視点も
持てるといいですね。
洗面一つとっても、いろいろ考えることができて、
自分らしさを表現していけますね。