建築家・ナイトウタカシさんのブログ「キッチンはやっぱり対面がいい?」
キッチンはやっぱり対面がいい?
2022/12/06 更新
I型の対面キッチンから一直線につながるダイニング。
とても人気のあるスタイルです。
キッチンとダイニングが並んでいる様がかっこいい!
ということで採用される方もいらっしゃるのですが。。
それ以上に、家事動線を考えて採用する方もいます。
よくあるのは。
キッチンの対面側に、ダイニングテーブルがある形。
キッチンに立つと、正面にダイニングがあるので、
家族でのコミュニケーションがとりやすい。
でも。
調理した料理を運ぶとか、食後の皿を運ぶ。
ということになると、キッチンから周りこんでいくことになります。
ダイニング側で手伝ってもらえばよいのですが。。
食後はまだしも、食前の配膳はなかなか難しそう。
それに比べて、直線タイプであれば、
シンクの脇にダイニングがあるので、
配膳とか食後の皿は、横にスライドすればよし。
ササっとできますね。
こちらは、一枚目とよく似た使い方。
右側に見えているアイランドの手前に、ダイニングをくっつけます。
家事動線という意味では、一枚目と同じですよね。
でも。
よく御覧いただくと、アイランド側がシンクで、
背面側に調理器具(ガスコンロ)が設置されていますよね。
I型で、シンクとコンロが並んでいるスタイルとは違います。
洗い物をしたり、切ったりした食材を炒めたり調理する際、
シンクから背面へ運ばないといけないので、
そのワンアクションが好きかどうかは大事なポイント。
そこがクリアできれば、シンクからコンロへの移動は、
体の反転は必要ですが、横移動が少ないので、合理的です。
それと。
背面側にコンロがあることで、油跳ねなんかを気にせず、
調理に集中できそうです。
フラット対面でコンロ前に壁がないと、結構油跳ねがあるので。。
こちらの場合。
対面に見えているのは、作業台。
キッチンは壁側に、L字型で展開しています。
洗い物から調理まで、壁に向かってすることになります。
調理に集中したい方には、すごくいいですよね。
ただ。
最近主流の、対面型ではないため、家族とのコミュニケーションが。。
と言われそうな感じ。
調理している間に、そんなにコミュニケーションとりますか?
なんて声も聞こえてきそうです。
くるりと振り返れば、見えますよって。
それと。
このキッチンのポイントは、作業台にあります。
この作業台は、料理の盛り付けに使ったり、
キッチンに立っている人とは別の人が、
料理を手伝ったりするときには、とても重宝します。
そばを打つご主人とその他の料理をする奥様。
なんて。
作業台は、アイランドゆえ、四方からアクセスできるので、
さらに複数の人が調理に参加することもできますね。
なんとなく対面キッチン。
というよりは、キッチンを、どんな風に使いたいのか。
どんな暮らしをしていきたいのか。
それをしっかりイメージしながら、キッチンのカタチを
決めていくといいなと思いますよ。