建築家・ナイトウタカシさんのブログ「外壁にタイルってどうなの?」
外壁にタイルってどうなの?
2022/11/19 更新
ご覧の通り。
外壁のタイルですね。
とある家づくりの外壁に、ほぼ全面、磁器質タイルを採用しています。
それを、職人がコツコツと張ってくれていました。
最近、これに似た窯業系のサイディングなんかがあるのですが、
やっぱり、質感が違いますね。
こちらのタイルは、タイル間に、目地を込めない予定です。
目地をこめると、不思議とサイディングに近づいてしまいそう(笑)
せっかくなので、タイルらしく見えた方がよいですよね。
それと。
目地をどこまで濃くしても、このタイルほどの濃さにならないかなと。
深い目地になっていれば、そこがちょうど影になって、
タイルの黒さに負けない黒さを実現してくれると思います。
外壁にタイルって、どうなの?
と思われたかもしれません。
どの外壁材を採用するかは、質感やメンテナンス性、
初期の工事費、ランニングコスト等を含めて、
総合的に考えて、採用していきたいところです。
家づくりのためのヒアリングの時に、よく耳にする話。
メンテナンスのかからない家にしたい!って。
さすがに、メンテ不要な外壁材はないとして。。
その中でも、優秀な素材の一つが、この磁器質タイルなんです。
こちらのお客様は、その側面だけでなくて、
見た目の重厚感もほしくて、タイルにしてますが(笑)
タイルって。
焼き物なので、色が褪せるということがありません。
なので、塗り替えが、そもそもありませんよね。
およその外壁材は、なんだかんだ、表面の塗装で
もたせていることが多いので、15年くらいに一度は
塗り替えが必要となります。
すごくいい素材ではあるのですが。。
初期投資は、それなりに必要になります。
その辺は、家全体の資金計画とのバランスで
採否を決めていくとよいかなと思います。
そうそう。
いろんな外壁材について、いろんな意見はありますが、
ネットで見かけるようなことって、何か恣意的だったりして
偏ってることが結構あります。
しっかりと中立な立場から見てくれる方のアドバイスを
直接受けた方がよいと思います。
午後、とあるメーカーの方と打ち合わせへ。
実は、どんな内容のお話なのかがわからないまま、
なんとなく、お会いしました。
いろいろとお話うかがっていくと。。。
すんごく興味深い話だったんですよね!!
今まで知らなかった・・・
今後は、声かけていただいた方と協力しながら、
お客様はじめ、ユーザーの方々と一緒に、
楽しみながら、家づくりを考えていただけるような企画を
していけたらと思いました。
いろいろ楽しく考えますので、こうご期待!!
なんだか、頑丈そうな金物が写っています。
こちら。
とある家づくりの現場にある、構造用の金物です。
昨日、こちらの現場で、構造の検査をしてきました。
構造計算から導き出された構造図面をもとに、
指定された場所に、指定された強度の金物が
適切な固定の仕方で設置されているのか。
それを、全箇所について確認するプロセスです。
「全箇所」が大事ですから。
ということで。
時間はかかりましたが、しっかりと検査してきました。
これで、地震が来ても安心です。
見た目も大事ですが、見えない構造ってもっと大事にしてます。
全ては、お客様の豊かな未来の実現のため。