建築家・ナイトウタカシさんのブログ「土地探し中に擁壁と聞いたら。。」

土地探し中に擁壁と聞いたら。。

2022/11/10 更新

とある家づくりの現場。

家の方は、概ね完成していて、外構の工事が進行中です。



週末に、お客様の検査を予定しているので、

その前に、大まかな部分について、チェックをしてきました。



「大まかな」って?

と思われたかもしれませんね。



逆に、「細かな」ところを説明するとわかるかもしれません。

「細かな」ところとは。。

壁紙の破れ、汚れ、巾木の隙間といったこと。



それ以外のことは、「大まかな」ということになりますね。

いろんなことが含まれます



例えば。壁や床の仕上げ範囲、壁紙の色柄、建具の仕様、

スイッチやコンセントの位置とか、給湯位置等。。



いろいろありますよね。



工事の途中で確認はしてきているのですが、

改めて、再確認するようにしています。



こういった部分で、手直しが必要な場合、

材料の手配が必要になることもあって、

早めに工務店へ伝えておかないと、間に合わなくなったりするので。



しっかり一通りチェックが完了。

あとは、お客様検査までに、細かな部分をチェックする予定です。



施工者任せ、お客様任せにせず、第三者として、

しっかりチェックするようにしています。





なんだか難しそうですよね。



こちら。

とある擁壁の図面なんです。



擁壁とは、高低差のある土地で、土が流れていかないように

せき止めておくための壁のこと。



しっかりとした強度がないと。。

危険なことになる可能性がありますので。。



画像は、土地探しをされているお客様経由で、

不動産屋さんから受領した資料です。



工程差2mの擁壁となります。



この図面に記載のある内容であれば、何も心配ありません。

というのも。

名古屋市が、標準仕様としているもので、

安全率を見込んでいる仕様だからです。



でも。

擁壁って、それ自体だけでなくて、その下(地盤)も大事。

建物と同じく、地盤の強度も大事になります。



その辺もしっかりやっていただけるとの返答でしたので、

こちらの場合はOKでした。



そうそう。

それと、もう一点。



こちらの土地の場合は、愛知県に許可が必要になる擁壁。

なので、第三者の検査が入りますので、安全性はしっかり担保されます。



ただ、部分的な造成の場合は、許可不要になるような擁壁に

することが多く、施工者任せになることも。。



擁壁が絡む土地の場合は、不動産屋さんだけでなく、

建築関係にも詳しい方に、事前に相談されておくことを

お勧めします。





夕方からは、友人の家へ。



古くからの友人が、自宅をリフォームしたいとのことで、

工務店の現場監督を連れて、現場調査をしてきました。



実は。

友人が、小屋裏収納をつくっていたこともあって、

小屋裏をまじまじと調査することができたのは、大きかった。



通常ですと、小さな点検口からのぞくくらいなので。。



しっかりと調査した後、おいしい珈琲をいただきながら、

水回りの要望なんかを聞いたりしました。



えぇ?リフォームも?

と思われるかもしれませんが、大事なことですよね。

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