建築家・ナイトウタカシさんのブログ「漆喰や珪藻土仕上げの壁っていい雰囲気!」
漆喰や珪藻土仕上げの壁っていい雰囲気!
2022/10/26 更新
白い壁。
少しムラになっているように見えますが。
白い漆喰の壁に、横から光が当たってできた
陰影なんです。
色の濃淡でできたムラでなくて、
ちょっとした凹凸がつくる陰影によるムラ。
職人の手仕事ゆえにできるこの表情。
すごく美しいなって思います。
漆喰は、見た目の美しさだけでなくて、
調湿や消臭といった効果もある素材という意味でも
魅力的ですよね。
こちらの家の漆喰は純度高いので、
上記のような効果も、しっかり見込めるかなと思います。
参考までに。
一般の方でも濡れる漆喰は、塗りやすくするために、
樹脂を混ぜたりしてるので、見た目は似ていても
その効果は、ずいぶんと違います。
それはさておき。
一枚目の画像で、もう一点。
その漆喰の壁に設置されているブラケット照明。
すごくシンプルなんですけど、独特の雰囲気を作り出してます。
この照明器具は、いわゆる主要メーカーではなくて、
お客様が、ネットで探されてきたもの。
ほんと。
いろんなデザインの照明器具が手に入るので、
自分らしい空間づくりがしやすくなってると思います。
同じ、漆喰の壁の中にある框のドア。
実は。。。
こちらのドアと枠は、お客様と一緒に塗装したもの!
画像では、なかなかわかりずらいと思いますが、
想像以上にいい仕上がりなんですよ。
全てをお任せで、仕上げてもらうのもいいのですが、
こうやって、自分が関わったところがあると、
より愛着わきますね。
そうそう。
さりげなく見えているブラケット照明も、お客様セレクト。
センスいいですよね。
長押のついた、真壁の和室です。
白い壁は、先ほどから紹介している漆喰で、
ブラウンの壁は、漆喰ではありません。
そもそも。
漆喰って、基本が白なので、色子を混ぜても、淡い色合いです。
こちらの壁は、珪藻土。
和になじむ質感を演出してくれていますね。
珪藻土も、漆喰ほどではないにせよ、調湿採用はあるので、
心地よく過ごしていただけるかなと思います。
漆喰にせよ、珪藻土にせよ。
左官の職人が仕上げる塗り壁って、フラットな感じで仕上がる
壁紙にはない、とてもいい雰囲気を持っています。
どうしても費用の面から、採用は難しいケースもありますが、
体にも優しい素材ですので、うまく取り入れていただけると
いいなって思います。
長い時間暮らしていく家ですから。