建築家・ナイトウタカシさんのブログ「ミニマルデザインにするため関係者で調整!」
ミニマルデザインにするため関係者で調整!
2022/10/15 更新
昨日は、とある家づくりの現場から。
ところどころに空いた穴は、何かの発掘ではありません(笑)
地盤の補強工事のあとなんです。
一昨日までに、地盤の補強工事が完了。
ということで、その施工状況を確認しました。
柱状改良という工法による地盤補強なのですが、
天端のレベルとか配置等を順次確認し、問題なし。
来週からは、基礎の工事に入っていきます。
その前に。
建物の配置の再確認をしました。
こちらの敷地は、名古屋市内でも、駅近ということもあって、
いわゆる狭小敷地です。
なので。
できるだけ敷地境界線ギリギリまで有効に使って、
家づくりをしています。
そうは言いながらも、民法上規制のある有効50cmは
確保するようにしています。
何か言われても反論できませんから。
理由はそれだけでもなく、将来のメンテナンスを考えてです。
外壁は、いずれ塗り替えのタイミングを迎えます。
その際、50cmほどないと、足場をかけることができません。
実際、それ以下のクリアランスで家を建てていて、
メンテナンスができず、外壁が劣化したまま。。
ゆえに、建て替えをされた方がいるほどです。
外壁の種類によっては、劣化して朽ちていってしまうものも。。
50cmに限らず、その他のことについても、
建てた瞬間だけでなく、将来を見据えて家づくりをされることを
お勧めします。
午後は、とある家づくりの現場で、打ち合わせ。
複数の関係者が、テーブルみたいな合板の上で、
資料を広げながら、打ち合わせをしました。
こちらの家では、ミニマルなデザインにするため、
細かなところまで、しっかりと納まりを共有していきます。
見え方として、こう見せたい。
そのために、こういった納まりがよいと思っている。
それに対して、専門の方の意見を聞いたり、
職人や監督の経験値からの意見を聞いたりしていきます。
いつも同じような納まりで、標準的なことであれば
何も考えなくてよいのですが。。
ミニマルなデザインにするためには、いろいろ考えが必要です。
設計者の独りよがりになるのは、すごく嫌だし、
お客様に最適最善のデザインを提供したいので、
皆の意見をヒアリングしながら、懸案事項の洗い出しや
検討、解決をしていきます。
ということで。
あっという間に4時間!
しっかりと腰を据えて、いろいろと調整することができました。
根気よく、一緒に考え抜いてくれた関係者に感謝ですね。
夕方遅くには。。
とある家へ向かいました。
知り合いのトイレリフォームの工事をしていたんですよね。
漏水して、すごく困っていたので、信頼できる施工者を紹介して
工事をしてもらっていました。
きれいになっていましたよ。
工事。しっかりと対応してくれたみたいで、喜んでいただいてました。
来年終の棲家として、将来に向けたリノベーションをするそうです。
その際には、いろいろご提案しながら、素敵な暮らしをして
もらえたらと思います。
そうそう。
新築だけでなくて、リノベーションも、結構やったりしてます。