建築家・ナイトウタカシさんのブログ「使いやすいワークスペースをつくるには?」
使いやすいワークスペースをつくるには?
2022/09/22 更新
気持ちのいい吹き抜けがあります。
とある家づくりの現場です。
石膏ボードが張り終わって、内部の建具も設置されてます。
ここまでくると、ずいぶんと部屋らしくなりますね。
大工さんの工事が、ほぼ完了していて、
いよいよ仕上げの工程へと入っていきます。
ちなみに。
石膏ボードの、この色の壁と天井の状態で、
ここまで明るいということなので。。
明るい壁紙にすると、光が反射したりして、
かなり広い範囲まで、明るさが広がっていきます。
そうそう。
一枚目の右側に見えているのは、ワークスペース。
デスクワークするもよし。
子供が勉強するもよし。
そんなスペースです。
少し高めに設置した横長の窓は、北に面しているので、
昼間は、優しい光が差し込んできます。
こういったスペースは、直接の光が入りすぎると、
まぶしかったりして、集中できないということで、
北面に設置される方もいるくらい。
こちらのワークスペースを見ると、
それも納得できますね。
それと、その窓の下は、少し色の違う壁になってますよね。
これ。
磁石がくっつく、石膏ボードなんです。
この上に、壁紙等仕上げができるのは、魅力ですよね。
ホーローパネルとか違う素材でもいいのですが、
いかにも、そこにある!という感じにしたくない場合は、
こちらもオススメ。
ただし。
壁紙を一枚挟むので、くっくつ力は、あまり強くないので、
それだけは注意してくださいね。
こちらの家では、タモの集成材を使った、スケルトン階段にしてます。
ご主人は、ごつくて、安定感のある階段が好き。
奥様は、軽やかですっきりとした階段が好き。
そのちょうど中間をとったような階段。
スケルトンで、軽やかですが、踏板はしっかりと厚みがあって、
安定感は抜群ですし、見た目も安心ですよね。
手前側には、黒いアイアンの手すりがつきますが、
ちょっと寸法違いがあったようで、再製作に。。
それと奥にある手すりも、よく見かける丸型とは、
ちょっと違いますよね。
丸型より太くて存在感はありますが、
階段と同じタモ材でできていて、なじみがいいですし、
角型なので、シャープに見せることはできますね。
こちらは、製作ではなく、ウッドワンの既製品。
既製品らしくない雰囲気がよいですよ。
興味ある方は調べてみてください。
吹き抜けの2階部分を見たところ。
吹き抜け周りを、黒いアイアンの手すりにすることで、
下から見たときに、広がって見えるようにしています。
画像でみると、かなり華奢で、グラグラしてしまいそうですが、
大人が強く押しても、まったくガタついたりはせず、
すごく頑丈に固定されていました。
それと。
手すりをすべてアイアンにすると、
よりスッキリ感を演出できるかもしれませんが、
こちらの家では、手すりのトップに、タモ材を設置してます。
鉄そのものより、木の方が、肌触りがいいですからね。
ちょっとしたことなんですが、大事にしてます。
こちらの家。
これから一気に変化していきます。
その変身ぶりを見るのが、楽しみですね。
また、ご紹介しますよ。