建築家・ナイトウタカシさんのブログ「敷地を読み取って計画に反映させる!」
敷地を読み取って計画に反映させる!
2022/06/30 更新
Ⅱ型のキッチン。
石目のフロア。
木目のキッチンパネル。
いろんな要素が組み合わさっていますが、
周囲を白でまとめているおかげで、スッキリした印象に。
キッチン本体と同じ素材、色柄でできた、
ダイニングテーブルがキッチンに連続して設置されるそうです。
奥に見えている、縦スリットの窓。
すごく明るく見えていますが、こちらは、北面なんですよ。
北側の隣家が、南側に空地を設けてくれているので、
間接光なのですが、しっかり明るさ感をとれてます。
ちなみに。
こちらは、名古屋市内の狭小敷地に建つ都市型住宅。
それなのに、この明るさ感ですから。
この写真には、写っていませんが、東側には、
隣家が接近してたっています。
隣家は、古い住宅で、敷地ギリギリまでたってます。
そのため、東側に窓をあけても、採光が期待できないので、
そちら側には、最小限の風通しを確保するだけの窓のみ。
しっかりと、敷地の周辺環境を読み取って、
計画案に反映させていきたいですね。
実は。
先日、家づくりをスタートしたお客様がお持ちだった、
別の会社が作成した計画案。
南側に、気持ちいいくらい大きな窓が並んでました。
敷地境界線の内側だけで見れば、南面に窓があるのも
自然かもしれません。
ただ。
現地を見てみるとビックリします。
南側隣地には、3階建ての家が所狭しと建っていて、
こちらの家からすると、完全に壁!!!なんです。
せっかく大きな窓を並べていましたが、
見えるのは、光ではなくて、お隣さんの外壁・・・
しかも、暗い。。
私がご提案したのは、南北反転。
北側隣家が、建物南側に空地を確保してくれていたことと、
外壁が白基調だったことから、一枚目の写真のように、
北面なのに、かなりの明るさ感を確保できると考えました。
敷地をみて。
敷地の特性を把握して。
それを計画案に反映させる。
当たり前のようですが、意外にも、そういったことを
考えず、敷地だけ見て計画する設計士もいるそうですから。
しっかりと見極めて、計画してくれる。
そんなパートナーがオススメです。