建築家・ナイトウタカシさんのブログ「造作の洗面。見た目と機能性を両立!」
造作の洗面。見た目と機能性を両立!
2022/06/23 更新
ご覧の通りですが、洗面になります。
パッとわかる、こだわりポイントは。。
いわゆる既製品の洗面台ではなく、
造作の洗面であること。
既製品の洗面台って、見た目はさておき、
とても機能的にできてます。
特に清掃しやすい。
洗面って、使うと必ず汚れる場所なので、
清掃性って大事なポイントかもしれません。
こちらの洗面を、清掃性という側面から見てみます。
まずは、洗面ボウルですね。
おわん型になっていて、写真ではわかりにくいのですが、
実は、深さもしっかり確保できている方です。
基本的に、ボウルは浅いタイプが多く、
水跳ねが気になるようです。
(見た目は、浅い方が、スッキリしていていいですが)
もう一つ、ボウルのことで。
こちらのように、カウンターの上にボウルが載ってる場合、
その取り合いのところが掃除しにくくなりがち。
現状、このポイントは、掃除があまりしやすくないですね。
その辺、インスタで調べてみると、いろいろアイデアあるので、
ぜひ一度調べてみてください。
次に、カウンター。
木のカウンターって、質感がよいので、憧れます。
木そのままだと、飛んできた水滴が、グングン浸透して(笑)
すごいムラが出来上がってしまいます。
なので。最低でも、表面をコーティングする塗装が必要ですね。
ただ。
そのコーティングも永久ではないので、注意が必要です。
こちらはどうかというと。
すごく木目がきれいなのですが、木ではありません。
木目柄のメラミン化粧板とい素材なんです。
水は浸透しませんし、表面が堅くて傷がつきにくい。
水滴を放置してしまっても安心ですよ。
置く式のボウルに組み合わせる場合、
カウンターはこちらがオススメです。
(もちろん、本物の質感が好きな方は木でOK)
次に水栓。
壁出しの水栓をセレクトしています。
カウンターから出ている水栓に比べると、
かなり掃除は楽になっていますね。
カウンター上の場合、根元部分に、水や埃がたまって、
だんだん汚れてきます。
特に、ボウルの奥についてる場合なんかは。。。。
大変ですから。
その点、壁から出て入れば、水滴や汚れがたまりにくい。
すごく清掃性はよいですから。
最後に、壁です。
パッと見た感じだと、わかりにくいんですけど、
鏡下には、キッチンパネルを貼ってます。
手を洗ったりすると、思いのほか、壁に水が飛びます。
キッチンパネルであれば、ササっと拭き取れるので便利。
そうそう。
タイルを貼るケースも、すごく多いですね。
見た目、すごくいいんですけど。。
タイルの目地は、あまり清掃性がよくありません。
その辺、しっかり考えながら採用を検討してくださいね。
(個人的にタイル好きなので(笑)採用はしたいですが)
ということで。
写真の洗面って、造作にしていて、スッキリして
素敵なんですけど、実は清掃性しやすいは、しっかり考えてます。
どこまでの見た目と清掃性を組み合わせるのか。
その辺は、バランスなんだと思います。
いろいろ考えながら、せっかくなので、自分らしい洗面に
してみてはいかがでしょうか?