建築家・ナイトウタカシさんのブログ「無垢フローリングって、どれがいいの?」
無垢フローリングって、どれがいいの?
2022/06/15 更新
昨日、とある家づくりの現場に登場した
栗の無垢フローリング。
打ち合わせしている最中に、ちょうど納品。
どんな風合いなのか、知りたいなと思っていたら。。
大工さんが、気を利かせて、一部を開封してくれました。
姿を現した栗の雰囲気が、何ともよかったです。
これ以外のハコに入った栗が、どんな表情なのか。
無垢材ゆえなのですが、楽しみですね。
明るめの色合いの無垢フローリングというと、いろいろあるのですが、
人気がある樹種の一つが、ナラ材です。
少し黄みがかった感じですよね。
フローリングに限らず、家具でもよく見かけます。
明るめのダイニングテーブルというと、この樹種が多いです。
家具にもよく使われているということなので、
フローリングに採用すると、家具とのコーディネートがしやすい。
二枚目の写真は、その通りですね。
テレビボード、スタディコーナーの椅子や腰かけまで、
同じ樹種で統一しているので、全体に馴染んだ感じです。
そうそう。
ナラ材は、見た目の明るさだけでなくて、堅さも特徴。
フローリングの傷がきになってしまう!という方であれば、
ナラのように堅い木にすると、安心ですよね。
全く傷がつかないわけではないのですが、
かなりつきにくくなっています。
ちなみに。
この色合いですと、傷がついてもわかりにくいかったりします。
濃い目の色合いですと、明るめに比べて、傷は気になるかも。。
その辺は、サンプルで体験してみてから、採用ください。
こちらは、少し表情が違いますよね。
白い部分と赤い部分が混在しています。
こちらの樹種は、杉になります。
杉っていうと、すんごい節のあるイメージを持たれるかもしれませんが、
こんな風に、節の全くない無垢フロアも存在しますよ。
何を隠そう。
私は、あまり節が好きではないので(笑)
杉は、ナラとは違って、すごく柔らかいです。
なので。
ちょっとしたことで、傷がついてしまいます。
その代わり。
肌触りがやさしくて、とても気持ちよかったりします。
それと。
傷と書きましたが、それを味と思える感性があれば、
とてもいい樹種かなと思います。
といいつつ。
なかなか難しいかもしれませんけど。
もっともっと、いろんな樹種があります。
色合いだけでなく、堅さとか、肌ざわりなんかも
意識してセレクトするとよいと思います。
ネットで探すと、無料でサンプル送付してくれるところが
ありますので、それもご利用いただくとよいでしょう。
体が直接触れるところなので、しっかりセレクトしましょう。