建築家・ナイトウタカシさんのブログ「構造の検査から現場関係者で調整へ」
構造の検査から現場関係者で調整へ
2022/06/01 更新
一枚目。
とある家づくりの現場です。
何やら、ヘルメットかぶった方が現場見てますよね。
実は、この方。
検査員なんです。
こちらの現場では、先日上棟したんですが、
その後、筋交いとか、耐力面材、構造金物などを
構造設計図面に則って、設置したところ。
その構造に関係するところを検査する方なんですよね。
この第三者による検査の前に、
大工さんの確認、工務店の検査、私の検査がなされていて、
すでに一通りチェックはしてあるのですが。。
それでも、見落としがあるといけませんから、
第三者としての視点で、しっかり全数検査してもらいました。
当然ですが、指摘事項は一切なし。
一発で合格となりました。
この工務店で工事をしてくれる棟梁は、全体的に、
とても丁寧な仕事をしてくれる方が多くて助かります。
例えば。
構造用の合板を柱、梁に取り付ける場合、
くぎの種類とピッチが決まっています。
目分量で、くぎを打っていくのも職人技なんでしょうけど、
こちらの大工さんは、合板に、くぎのピッチを示すマーキングを
してくれているんです。
マーキングがあれば、間違いなく、指定のとめ方ができます。
設置する側も、チェックする側も、一目瞭然ですので、
間違いは、かなり少なくできます。
ちょっとしたことなんですけど、結構大事なことかもしれませんね。
検査が完了した後は。
工事関係者で、いろんなことについて調整です。
最初は、空調とか換気の担当者との打ち合わせ。
全館空調+換気を導入するのですが、
吹き出し口の色や素材とか、取り付け位置とか、
コントローラーの位置とか、いろいろありますね。
その後は、電気関係のすりあわせ。
お客様と現場で打ち合わせした内容の共有だったり、
再確認だったり。
いろいろですね。
そして。
オーダーキッチン屋さんを交えて打ち合わせ。
キッチンと大工工事との取り合い方から、
電気や設備関係の工事調整とかですね。
タイルの割り付けの話なんかもしながら、
キッチン自体の大きさを少し変えてみようか。
そんなところまで、しっかりと調整しました。
家づくりって、いろんな専門業種の方と関わっていきます。
その方々と、工事していただく前に、しっかりと調整して、
手戻りなく、スムーズの工事していただくために、
こういった打ち合わせは、すごく重要です。
今後、定例打合せでは、こういった調整が続いていきます。
ある一定まで進んでいくと、少なくなっていくんですけどね。
現場とは、しっかりコミュニケーション取りながら、
しっかりと工事を進めていただいてます。
全ては、素晴らしい家づくりのために。