建築家・ナイトウタカシさんのブログ「いよいよ見積を提示!そこで大事なことは?」
いよいよ見積を提示!そこで大事なことは?
2022/05/23 更新
昨日の午後。
とある家づくりの打ち合わせでした。
打ち合わせのテーマは。。
見積書の提示です。
これまで、何度となく打ち合わせして決めてきました。
こんなのあったらいいよね。
これは、絶対入れたいよね。
こっちの方がいいはず。
いろんな想いが、モリモリの計画案でした。
その金額を見ることって、ドキドキですよ。
試験の結果を見るみたいな感じでしょうか。
ということで。
到着してから、雑談は少なめで、早々に本題へ。
まず最初は、当初のご予算を共有します。
いよいよ見積提示!
そして。
みなでビックリ!(笑)
その金額を見るやいなや、お客様の頭は、減額を考えてます。
でも。
少し待ってください。
当初から、何を変更して、その金額になったのか。
それって知りたくないですか?
私だったら知りたいです。
ということで。
変更してきた内容と、その金額を一通り説明しました。
そうそう。
以前と少し違っているのは。。
ここ最近の値上がりの影響が出ていることでしょうか。
各工事で少しずつとしても、それが10個まとまると、
結構な金額になったりします。
ということで。
それも含めて、一通りご説明した後、
いよいよ減額項目のお話に進んでいきます。
金額があがったというだけではいけませんから。
私が思いつく範囲で、減額案と金額を御提示。
その内容と順次説明していきました。
一通り説明してみると、採否を決めたくなってしまうのですが、
そのタイミングでは、採否はうかがいません。
なんで??と思われたかもしれません。
このタイミングでは、私が思いつく以外のアイデアを
出していただくことなんですよね。
たとえば、内部のドア。
決めていただいた全ての箇所に、ドアは有ってもいいのですが、
普段、ほとんど閉めないので、ロールスクリーンでもいい。
そんなドアもあったりするはず。
私からは、その問いかけをさせていただいて、
ご夫婦でお話しながら、このドアはいいかも。
そんな感じでいろいろ探していきました。
みなさんが想像している以上に、アイデアが出てきました。
そのアイデアで、いくら減額になるのかを次回までに
計上してきます。
そして。
次回、全て出そろった減額案の中で、採否を決めていきます。
さて。
どうなるんでしょうね。
打ち合わせ後に、美味しい珈琲とお菓子をいただきました。
ふわふわのロールケーキで、疲れが癒されました。
いただきながら、雑談してた中で、奥様が一言。
見積見たら、これもやめなきゃいけないかぁとネガティブになりそうなのに、
今日はそうでもなかったですとおっしゃっていました。
楽しんでいただけたようです。
これ。すごく大事だなと思います。
予算とのバランスを見ることって、この家づくりで
何を大事にしているのかを見極めるプロセスなので。
諦めるというより、見極める感じですね。
ということで。
なんだかんだと、ワイワイ盛り上がりながらの打ち合わせでした。
楽しませていただいて、感謝ですね。