建築家・ナイトウタカシさんのブログ「基本設計図書の大事なポイントは?」
基本設計図書の大事なポイントは?
2022/05/07 更新
昨日、とある家づくりの打ち合わせへ行ってきました。
こちらの家づくり。
前回、予算とのバランスが調整できて、
基本設計というプロセスが完了となります。
ということで。
基本設計図書を一式を準備していったので、
それを御提示しながら、一通り説明、共有しました。
全体の工程は、契約当初から、どれくらいズレているのか。
目標となる、竣工時期には、間に合いそうなのか。
これまで、ずっと打ち合わせをした際、
何度もご覧いただいてますが、図面を一式御提示しました。
ただ、図面を出すだけではなくて、ご予算との調整で、
変更になった部分について、一通り説明をします。
最終形としてどうなったのか。
それをしっかり確認しておきたいですから。
見積書とそれに対応した資金計画書。
見積書は、坪単価で出したようなザックリな概算ではなく、
一通り、しっかりと拾った詳細な内容です。
基本設計の段階では、「概算」だからといって、
各工事が「一式」で入ってるようなケースが多いのですが、
後で、見積したら、整合しないことにつながるので、
しっかりと見積したいですね。
それと。資金計画書。
お客様からうかがう予算って、総工費ですよね。
家づくりをするために必要な経費含めた金額という意味です。
実は。。
ご予算と伝えてるのに、その予算が総工費ではなく、
工事費だと思い込んでる工務店や設計士も多いです。
予算が、諸経費含めた総工費であることは、
しっかり伝えてくださいね。
そして。
キッチンやお風呂、トイレ等の住宅設備の仕様だったり、
照明計画についての資料ですよね。
仕様で、全然金額違うんですから。
見積と整合した内容であるべきです。
その他、構造の検討結果、法規制の確認、敷地について等。
実にいろんな内容があります。
基本設計完了といいつつ、図面と概算しか提示しないなんて。。
あとで、ドキドキするので、しっかりと仕様確認してくださいね。
以上を、基本設計図書として書類にまとめて
ご提出してきました。
本日から、それをもとに、詳細な設計に入っていきます。
基本設計って、とても大事なプロセス。
しっかりと内容を確認しながら、進めてくださいね。
そんな丁寧な家づくりさせていただいてます。