建築家・ナイトウタカシさんのブログ「現場の検査は隅から隅まで!」
現場の検査は隅から隅まで!
2022/03/16 更新
昨日は、朝イチから、とある家づくりの現場へ。
今日から、断熱の工事に入っていくのですが、
その前に、構造の検査が必要だったんですよね。
耐力壁の位置、その施工状況から、
一枚目の写真にもある、構造用の金物の位置や仕様、
小屋組や床の施工状況等、チェック項目は多岐にわたります。
もちろんですけど。
全ての箇所について検査をします。
しかも、とても細かなところまで。
例えば。
地震に耐える耐力壁として、筋交いがあれば、
その取りついている金物の種類とか、ビスの種類や本数。
耐力壁が、面材であれば、それを留め付ける、
くぎの種類やピッチなど。
そんなところまで?と聞かれそうですけど、
もし自分の家だったら、絶対しますから。
それと同じことはしておきたいですよね。
この現場の棟梁さんは、とても仕事が丁寧で
確実なので、全数見ましたが、指摘は一つもなし。
完璧でした。
そういった丁寧な工事をしてくれて、ほんとありがたいです。
午後は、とある家づくりの打ち合わせへ。
こちらの家づくり。
間取りの検討を進めてきて、早1年以上が経過。
思いつく全ての間取りを検討してきて、
ついに、先日、納得のカタチに行き着かれました。
そのプランをもとに、工務店に見積をしてもらっていました。
昨日は。
その見積を、お客様へ御提示する機会でした。
工務店が緊張の面持ちで、見積をお渡しします。。。
それもそのはず。
ご予算はオーバーしていましたから。
この一年の間に、建設単価がずいぶんと上がってますし、
ずいぶんとハイスペックな内容での見積でしたし。
ただ、お客様は、ご覧になっても動じず。
もちろん、予算とのバランスのため仕様の見直しはするとしても、
次にステップに向けて進んでいきましょう!ということに。
お客様にとっても、私にとっても、とても大きな一歩となりました。
これから、どんどんと詳細を決めていきながら、
着工に向けて設計を進めていくことになりますね。
和の要素が強い、和モダンな家。
すごい家になりそうなんですよね。
すごく楽しみです!!
夕方からは、これから建て替えを検討されているご夫婦と
紹介者でもある、とある法人の方々と一緒に、
家づくりについてのお話をうかがってきました。
ご夫婦のお人柄にもよるんだと思いますが、
とても和やかな空気感でお話できました。
お話し始めたら、すぐに、ご主人が一枚の紙を机に出します。
そこには。
ご主人が、しっかりと考えられえた間取りが記載されていました。
もちろん、製図したような間取りではありませんが、
この家づくりで、何をしたいのかが、ハッキリと伝わる内容だったんです。
言葉で伝えることって、なかなか難しい。
イメージ画像もいいけど、違う手段はないか。
そんな風に思ってる方がいらしたら、
ぜひ、簡単な間取りをつくるといいですよ。
それがあれば、一気に理解が深まりますから。
そのプランを拝見しながら、ヒアリングしながら、
そこでの暮らしぶりを想像しながら、楽しい時間となりました。
うかがったご要望をもとに、いいご提案できるよう
考えたいと思います。