建築家・ナイトウタカシさんのブログ「色を決めるのに最適なタイミングは?」

色を決めるのに最適なタイミングは?

2022/02/08 更新

一昨日の雪模様から一転。

昨日は、暖かい日が差す、いい天気となりました。



そんな中。

とある家づくりの打ち合わせでした。



図面だけでなく、カタログやサンプル帳が散乱してます(笑)



こちらの家づくり。

少し前に着工したところです。



着工してバンザ-イ!

なんて、のんきなことを言ってる暇はありません。



工事の契約が済んで、着工し出したら、

家のいろんな色や柄を決めていくプロセスに入ります。



あれ?設計中じゃないの?

なんて声が聞こえてきそうですね。



もちろん。

設計中に決めてしまう設計士や工務店もあると思いますよ。



でも。

弊社の場合は、そうはしていません。



設計の段階で、色までしっかり決めたとして、

最終見積で、予算の調整が必要になって、

なにかの仕様を変更したとしますよね。



例えば。外壁をガルバで決めていたとして、

ジョリパットへ変更になったとします。



シルバーのガルバのイメージで進んでいたのですが、

ジョリパットだとシルバーはできません。



仮に近い色として、ライトグレーを選択したとして、

サッシや軒天や屋根の色って、うまくフィットすると思いますか?



そもそも。

ガルバのシルバーは好きだけど、質感が全く違うので、

グレージュがいいと思うかもしれません。



変更になることは、全然いいんですよ。



でも。

注意しないと、他の色や素材とのバランスが取れないまま、

チグハグになってしまう可能性が大きいんです。



細やかに、全体を見てくれるパートナーであればよいですが、

かなりハードルは高かったりします。



いろんな家を見てると、あったりしますよ。



例えばこちら。(通りがかりで見かけた家です)



もちろん、私が設計したわけではないので確信ではないのですが。。



白いハコはおそらく塗り壁です。

この色。おそらく、後で変更になったんじゃないかなと。思います。



もし、この色にするのであれば、私だったらしないことが

ありますから。



答えは。。秘密です(笑)



話を戻します。



なので、最終的な色を決めるのは、金額が落ち着いた仕様で、

全ての色を全体のバランスを見ながら決めていきます。



なにか一つの要素だけを決めるのは、オススメしません。





ということで、昨日は、家のいろんな色合いを

しっかりと決めていただきました。



全体をしっかりイメージしていただきながら、

納得の色決めとなりました。



次回、少し保留にしたところがあるので、

そちらを決めたら、完了です!



ワイワイと楽しみながら、最終決定したいと思います。

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