建築家・ナイトウタカシさんのブログ「家づくりの条件や好みが変化したら?」
家づくりの条件や好みが変化したら?
2022/01/08 更新
昨日は、空気は冷たかったのですが、
この青空で、日差しもあって、ほどよい空気感でした。
といいつつ。
冬ですから。それなりの寒さではありましたが。。
昨日、とある家づくりの打ち合わせへ行ってきました。
こちらのお客様。
とても眺望のいい閑静な住宅街の一角が敷地です。
お若いころに、今のご自宅を建てられて、
これまでご家族で暮らしてこられましたが、
お子様がみな結婚されて独立。
そこで、ご夫婦お二人で暮らす、終の棲家を。
ということで設計をスタートされました。
敷地は、とっても広いのですが、とても厳しい法規制が
かかっています。
建ぺい率30%ですから。
敷地の3割しか使えなくて、緑化の規制もあったりします。
だからこそ、閑静な住宅街なんですが。
お二人で暮らすということであれば、全然問題なさそうですが、
大きなガレージが必要なので、その分、建ぺい率がロスします。。
そう思うと、そんなに家に面積を割くことはできません。
それでも、客間やLDK、寝室やパーティールーム
なんかは、最低限確保できました。
ところが。。
海外に暮らしていた娘様御家族が、急に戻ってこられて、
諸事情から、4年間一緒に暮らすことになったんです。
もちろん、大歓迎ではあるのですが、
遊び心のある空間は、一切なくす方向へ。
ただし。
将来的には、お二人での暮らしになるので、
その辺も視野に入れて計画していくことが必要です。
そこに、むつかしさがありますね。
それでも。
年末のお休み入る前に、計画案を作成して、御提示。
普段かなりお忙しいのですが、この休みを使って
しっかりとご検討いただけたようです。
昨日、その結果をうかがうタイミングだったんです。
もう少し修正は必要ですが、いい流れになりそう。
そんな風に、家づくりをしていく中で、こちらのお客様みたいに
条件が変化されていくことだってあります。
デザインの好みが変わることだってありますから。
私は、そういった変化は、あって当たり前だと思っているので、
柔軟に対応させていただいてます。
特定のデザインを得意とする設計士さんの場合には、
その変化に追従することができないケースもあるようです。
その辺は、しっかりと、ご自身の好みや性格なんかも踏まえて、
家づくりのパートナーを選定されるとよいでしょうね。