建築家・ナイトウタカシさんのブログ「書斎ってどんな使い方しますか?」

書斎ってどんな使い方しますか?

2021/11/30 更新

こちらは、とある家の書斎です。(一枚目)

とてもいい空気感じゃないですか?



この写真は、引き渡し前に、私が撮影したものなんですが、

先日竣工記念写真の撮影で、引き渡し後の姿を拝見しました。



まだ写真が届いていないのですが。。

ものすごくいい雰囲気だったんですよね。



いままでに、いろんな書斎スペースをつくってきましたが、

床が畳で、座式になっているのは、こちらが初めてかも。



なんとなくですが、書斎というと、デスクが高い位置にあって、

椅子に座りながら、読書とか、パソコンをする印象です。



仕事をしているような感じ。



でも。

畳の床に座るという違いだけでも、感覚が結構違いました。



なんとなく、プライベートな感じがして、落ち着きます。

実際に座らせていただいて、そんな風に感じました。



少し疲れたら、そのまま、ゴロンと寝転がれるので、

下手すると、ずっとこの部屋にこもってしまうかもしれませんね。



そうそう。

もう一点思ったことは、カウンターが低い位置にあるので、

上部に収納を、よりたくさん設置できるのもいいなと思いました。



実際、椅子式の場合、カウンター下は、有効に使えません。

その分収納が増えるのは当たりまえかもしれませんね。





二枚目は、書斎スペースとして、よく見かけるスタイルです。



こちらのお客様は、リモートワークが結構多く、

ビジネスとしても使うため、一枚目のようなリラックスした感じより

会社のオフィスと同様な使い方ができるよう作りこんでいます。



ただ。

それでも少しでも快適にということで、正面に窓を設けて、

そこから外の風景が見れるようにはしています。



それと。

カウンターをL型にしているのは、側面にちょっと資料を広げたり、

プリンターなんかを配置できるようにするためです。



ちなみに。

現在工事が進んでいる、別の家では、カウンターと収納が

L型でなく、コの字型に展開していたりします。



もっと、多目的な使い方ができそうですね。



それと。

別の家では、カウンター高さを90cmほどにしています。

通常、椅子式の場合であれば、70-75cmほど。



なぜ、90cmかというと。。

立って使うためです。



立って??

はい。座っていると眠ってしまうため、立って読書や

デスクワークをするそうです。





書斎といっても、どんな使い方をするかで、

つくり方が変わってきます。



いろんな事例を参考にしながら、自分らしいスペースを

つくりだしてください。

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