建築家・ナイトウタカシさんのブログ「計画案のプレゼンで聞いた話について」
計画案のプレゼンで聞いた話について
2021/11/02 更新
昨日、朝イチより、これから家づくりを考えている方へ
計画案をプレゼンしてきました。
前回、いろんな想いをたっぷりうかがっていました。
家事動線のこと。
洗濯動線のこと。
アイランドキッチンがいい。
リビングに吹抜けがほしい。
モダンで凹凸のあるかっこいい外観にしたい。
等など。
予算を度外視して、とにかく、この家づくりでやりたいことを
しっかりお聞きしたんです。
たくさんの想いをもとに、敷地に合致するよう
整理しながら、カタチとして落とし込みました。
さて。
いよいよプレゼンをスタートさせようとしたら。。
「めちゃくちゃ期待してます!」
の一言は、ハードルを上げていただいた感じ(笑)
そんな期待でいっぱいのお客様へ
御要望を踏まえて、何を考えて、どう整理して、
どんな家としてカタチにしたのか。
それを、一つずつ説明していきました。
話しながら、顔を拝見すると、キラキラした目で見てました。
何だかうれしいですよね。
一通り説明が完了したら。。
とても気に入って、喜んでいただけました!
よかったです。
その感想の中で、一つ気になったことをおっしゃっていました。
これまで、いくつかのHM等で、要望を伝えて
計画案を作成していただいていたそうです。
HMより提案してもらう内容を見て思ったことが、
要望をうまく伝えることができていないなと。
うまく伝えることができないので、カタチにもならない。
もどかしさはあるものの、こんなもんかなと思ったそうです。
それって、少し寂しい気がします。
せっかくの家づくりなので、自分の要望はしっかりと
取り入れて、納得のカタチにしていただきたいです。
もちろん。
予算の制約はあるので、全ての要望についてではないにせよ、
概ねは取り入れていけるのではないかって思います。
御要望って、思っているより、お金のかかることでなかったり、
ちょっと工夫することで、方法は違えど、同じような効果が得られる
ことがあったりしますから。
御要望の本質を見極められるといいなって思います。
そうそう。
こちらの家づくりでは、計画案を作成する条件として、
まずは予算を脇において、全てモリモリの内容にしてほしい
ということでしたので、そうしてあります。
結果、予算はオーバーしていました。
ただ、御提案した内容には、とっても満足いただいたようですので、
それをベースにしながら、予算内に入れるためのやり取りを
していく流れになりそうです。
通常、予算内の御提案が多いので、珍しいケースなんですけど、
先ほどお話した、諦めかけていた思いがそうさせたのかなと思っています。
とてもかっこいい、素敵な家になりそうなので、
今から楽しみですね。