建築家・ナイトウタカシさんのブログ「インテリアの色を決める時に大事なこと」
インテリアの色を決める時に大事なこと
2021/09/27 更新
ガラスに囲まれた中庭。(一枚目)
天気はよくなかったものの、しっかりと光が差し込んでいました。
こちらは、とあるカフェのワンシーンです。
エントランスを入ると正面に見えてきます。
光もそうですが、視線が奥へと続いていくので、
奥行感があって、とてもいい感じ。
現在工事が進んでいる家でも、同じような方法で、
玄関に開放感を演出しています。
考えてみれば当たり前なんですけど。。
中庭が長方形であれば、長手の方が奥行感は出ますから。
その辺、よく考えて計画できるといいなと思います。
昨日は、一枚目のカフェに行ったのは、
お客様と打ち合わせが目的だったんです。
朝イチだったので、モーニングセットを一緒にいただいて、
しっかり腹ごしらえしてから。
こちらの家づくりは、ちょうど工事が着工となっていて、
ここ数回の打合せでは、インテリアの色を決めるプロセスです。
床、壁、天井や家具については、前回までに決めていただいてました。
あれ?
それだけじゃないの??
って声が聞こえそうです。
では、何を決めたのか。
大きくは三つあります。
①照明器具の色
②スイッチやコンセントの色
③窓の枠の色
になります。
全部白じゃないの??
と思われたかもしれませんが、こちらの家では
そんなに単純ではありません。
わかりやすく例でいうと、
壁や天井が黒い場合って、スイッチやコンセントってどうしますか?
黒があれば、黒にしたくありませんか?
目立たせたいのであれば白ですけど。
黒い壁に窓があって、窓の周りについている枠。
こちらも同じです。壁が黒い中で、枠が白いと。。。
目立ちますよね。
目立たせたいのか。
馴染ませたいのか。
それでセレクトする色は異なりますが、
しっかりと意図して決めたいですよね。
その辺を一か所ずつサンプルみながら決めていったんです。
大変そうですが、実際はそうでもありませんので。
せっかくですから、そういった細かなところまで
しっかりと自分らしさを追求しておくとよいですよ。
そういったサポートさせていただいてます。
午後、これから家づくりをしようとされている御家族に
お会いしてきました。
二世帯住宅ということもあって、子世帯だけでなく、
親世帯のご両親もいらっしゃいました。
少し緊張した空気からスタート。
そうしたら、お父様が気をつかってくださって、
いろいろと問いかけをしてくださったんです。
どんな設計事務所なんですか?
いろんな作り方があると思うけど、メリットとかデメリットって?
ハウスメーカーと比べてコスパはどうなの?
家づくりにはどれくらいの時間がかかるの?
どんなことから始めればいいの?
ほんと。いろいろですね。
あまり他のパートナーについて、批判めいたことは
いいたくないのですが、聞かれてる内容について
お答えする意味では、できるだけ客観的な立場から
お伝えはさせていただきました。
そうそう。
うかがったお話の中で、重量鉄骨の某ハウスメーカーが、
自社のいいところを説明されたという内容をお聞きしたんですけど。。。
全て、実情からすると、全く真逆な内容だったので、
そこまで言いきれてしまうことが、ビックリしたというか、
ある意味すごいなと思いました。
もし、それが実情と合致していたら、全ての家が、
重量鉄骨の家になりそうな内容でしたから(笑)
圧倒的に少ないのは、それなりに理由があるからなんですよね。
(業界の詳しい人は、みな知っています)
せっかくの家づくりですので、自分たちが求めることに
最適最善を選定できるといいなと思います。
そうそう。
いろいろお話させていただいて、お役に立てたようでしたので、
うかがってよかったです。