建築家・ナイトウタカシさんのブログ「現場で検査と関係者打合せ!!」

現場で検査と関係者打合せ!!

2021/09/15 更新

昨日は、一日現場の打合せでした。





午前中は、一枚目の現場へ。



柱や梁、筋交い、母屋や垂木といった

いろんな構造部材がきれいに組みあがっていますね。



こちらでは、昨日、構造の検査だったんです。

柱と梁の接合部には、L型の金物がついてますよね。



この金物。

小さく見えるかもしれませんが、とっても大事な役割を担っています。



構造計算をすると、家を構成する構造部分に、

どんな力が加わるのかが、出てきます。



特に、地震に耐えるための壁、耐力壁の周りには、

強い力がかかるんです。



その力がかかったときに、柱と梁が外れてしまわないよう、

固定するのが目的なんです。



そもそも、柱と梁が外れてしまったら、

家のカタチを保つことができませんから。



金物は、その部位にかかる力以上にしないといけなくて、

図面で、しっかり指定されています。



その金物が、指定されたものなのか。

仕様通り、固定がされているのか。

その辺をチェックしていきます。



それと。

斜めにかかっている、筋交い。

これも、しっかりと金物で固定が必要です。

専用のビスで、しっかりと固定します。



それともう一つ。二枚目です。

何度か、こちらでもご紹介していますが、ホールダウン金物ですね。



基礎と柱を直接緊結するものです。

特に大きな力がかかる箇所には、こういった金物を設置します。





構造の検査では、こういった構造用の金物の全てを、

一通りチェックしていきます。



わざと書きましたが、「全て」です。



目視だけでなくて、引っ張ったり、押したりしながら、確認していきます。



ちなみに。

施工者、第三者機関、私のトリプルチェックになります。

今回、私は、最後の検査だったので、全ての箇所でOKでした。



これで、こちらの現場では、地震があっても安心です。







こちらは、午後に行った、家づくりの現場です。



外壁の仕上げが概ね完了していました。

とても丁寧な仕事をしてくれていて、ありがたいですね。



エッジの効いた、素敵な外観になりそうです。



こちら。

あとは、樋をかけたり、電気関係の処理をしたら、

足場が解体になります。



いよいよ外観があらわになるので、楽しみです。



そうそう。

現場へ到着したら、すごい人数の関係者がいました。

電気屋さん、建材屋さん、大工さん、サッシ屋さん等‥。



到着と同時に、一人ずつ、順番に質問があって、

監督や大工さんと一緒に図面や現場の状況をみながら、

返答をしていきました。



もしかしたら、そんな細かいことを?

と思われてしまうような質問もあったりするのですが、

そういったことまで含めて、丁寧に考えていきます。



大事な大事な家づくりですから。

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