建築家・ナイトウタカシさんのブログ「フローリングは無垢?複合?何がいいの?」

フローリングは無垢?複合?何がいいの?

2021/09/01 更新

とある家づくりの現場の様子です。

ちょうど、床のフローリングを張り始めていました。



このフローリングの樹種は、ナラ。

明るめな色合いでは、スタンダードで、人気があります。



どちらかというと、密度が高めで、堅いので、

傷が気になる!という方には、いいかもしれませんね。

ちなみに。

濃い目の床材は、傷がよく目立つので、こういった明るめの方が

より気にならないかもしれませんね。



ナラ材は、経年で、少し黄身がかってきます。



こちらのフローリングご覧になってどう感じました?

とても自然なムラ感がありますよね??



でも。

無垢フローリングではありません。



こちらは、芯材がべニアで、その表面に、0.6mmに

スライスした本物の木材を貼っているもの。



薄くスライスしたものは、突板といいます。

なので。

一般名称は、「突板張り複合フローリング」といいます。



表面だけでも、無垢が貼ってあるので、

その独特のムラ感とか、表情、経年での変化は楽しめます。



では。

無垢フローリングと突板張り複合フローリングは

どう使い分けてるの?と思いますよね。



値段は、やはり、無垢フローリングの方が高くなります。

といいつつ。

樹種によっては、大きな差額にならないこともあるので、

気になる方は、家づくりのパートナーに聞いてみてください。

(ナラは、大きな差額にならないケースが多いです)



値段だけで決めていいのか。

そんなことないはずです。



その他に、どんな違いがあるのか??



基本的なところですが、表面だけ本物の場合は、

なにかのきっかけで、表面がかけてしまうようなことがあると、

下地の合板が見えてきてしまいます。



一方、無垢フローリングは、どこまで削れても、

本物なので、色が変わらないですね。





それともう一つ大事な違いがあります。



無垢フローリングは生きているということ。

???と思われたかもしれません(笑)



夏場で湿度の高い時期になると膨張するので、

フローリング間の隙間が詰まります。



冬場の乾燥する時期になると収縮するので、

フローリング間に隙間が開きます。



突板の場合は、芯材が合板なので、膨張や収縮がほぼないので、

隙間が大きくなったりすることはありません。



この性質があるので、床暖房を採用したい場合には、

無垢フローリングはオススメではありません。



乾燥した冬で収縮してるのに、さらに乾燥を即すことになるので、

下手すると、フローリングが浮いてきてしまうようなことになるかも。。



なので。

床暖房を採用したいのであれば、突板張り複合フローリングがオススメです。





もう一つ。大事なポイントが。。



フローリングの一枚の幅って、広い方が高級に見えるということで、

幅広を好む方がいらっしゃいます。



幅広の無垢フローリングもあるのですが、

幅が広い分、上記したような収縮等が起きた場合、

幅狭より、すごいことになる可能性があります。



なので。

幅広をご希望であれば、やはり、複合フローリングがオススメです。





見た目だけで選定すると。。

あとで大変なことになりますので、しっかり注意して選定してください。





ついつい長くなってしまいました。

この辺にしておきます。

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