建築家・ナイトウタカシさんのブログ「外壁に天然石を取り入れるには?」
外壁に天然石を取り入れるには?
2021/08/07 更新
外壁に天然石を使う。
高級感があっていいですよね。
実際に高級ですが(笑)
街中のビルなんかで、天然石を採用している場合って、
一枚目の写真が多いかもしれませんね。
ある程度の大きさで、正方形か長方形。
表面はフラットで、ツヤのある仕上げ。
外壁に限らず、ホテルなんかのエントランスやエレベータホール
といった空間にも、石ってよく使われています。
では。
これをビルではなく、家に取り込んでみるとどうでしょう。
もちろん。
使い方しだいでは、ゴージャスな印象の外観を演出できます。
ただし。
ツヤのある石を張り込んでいくと、何と言ったらいいのか。。。
高級感を飛び越えて。。。少し成金的な。。
その辺は、張る範囲を限定してアクセントにするとか、
取り入れ方に、少し工夫が必要かなと思います。
できれば、上品にまとめたいでしょうから。
ちなみに、こういったフラットで矩形な場合、
わざわざ天然石にこだわらず、磁器質タイルもよいですよ。
いろんな色柄や、表面仕上げ、大きさ等、
セレクトの幅が広いですから。
ただ、タイルの場合は、コーナーに一工夫する必要があります。
天然石であれば、それほど気にしなくてもいいんですけどね。
知らずに張ってしまうと、少々寂しいことになりますので、
注意が必要ですね。
そうそう。
天然石を住宅で採用というと、こちらのボーダータイプが
スケール感がフィットしていることもあって、人気がありますね。(二枚目)
ボーダーなので、天然石ならでは、自然な凹凸感じがあって、
そのムラ感が、他にはない魅力をもっています。
石の種類やボーダーの大きさ、表面の仕上げ方で、
ずいぶんと見え方が違います。
なので。
カタログだけでなくて、ショールームでいいので、
ある一定以上の大きさのサンプルをみることがオススメです。
こういった天然石ボーダーをビルに張ったケースも見たことありますが、
どちらかというと、ゴチャゴチャした印象になります。
つまり。
スケール感が合っていない証拠なんですよ。
天然石ということで、三枚目のタイプはどうでしょうか?
実は。
私が探していたのは、こういう自然なカタチの石で構成された
岩肌のようなタイプなんですよね。
一番上の中央のような、ランダムで、いかにも張り付けたというより
右上やその下のように、組積したような雰囲気。
もう少し、凹凸感があってもいいなとは思いましたが、
これでも、なかなかいい表情でした。
外壁にもよいですし、インテリアでもいいシリーズになります。
ちなみに。
こちらのタイプでしたら、ある一定の大きさに張り込みたいですね。
リビングの壁のアクセントというよりは、外壁で、
ある程度の面積で採用するよいですね。
もう少し、いろいろ探していこうと思います。
そうそう。
こういった表情のある天然石やタイルを取り入れるときって、
そのモノはもちろん大事なんですが、それと同じくらい大事なのは、
その周辺なんです。
全てを石で仕上げる。
それも一つの方法ですが、せっかく採用する天然石を
引き立てるよう、周りの仕上げや色を組みあわせる。
そうすることで、上品で高級感のある仕上がりと実現できると思います。
天然石を取り入れる。
チャレンジしてみてはいかがでしょうか?