建築家・ナイトウタカシさんのブログ「基礎工事の時のチェックポイント!」
基礎工事の時のチェックポイント!
2021/08/06 更新
昨日、とある家づくりの現場打ち合わせへ行ってきました。
こちらは、ちょうど基礎の工事が進行中です。
先日鉄筋の検査をして、床面のコンクリートを打ったところ。
これから、基礎の立ち上がりをつくっています。
このプロセス。
現場に任せておいてもいいんじゃない?と思われるかもしれませんが、
実は、とっても大事な工事があるんですよね。
それは、二枚目。
どこをポイントに見ていいのか(笑)
二列に並んだ、鉄の板から飛び出ている棒がありますよね。
長いのと、短いのとあると思います。
これ。
アンカーボルトっていいます。
このボルト。
木造の建物では、とっても重要な役割を担っているんです。
木造の建物って、全てが木でできているわけではありません。
地盤の接する基礎は、鉄筋コンクリートでできていますよね。
鉄筋コンクリートと木造部分って、そもそも素材が違うので、
一体にはなりません。
例えば。
全て鉄筋コンクリートでできていれば、
コンクリートによって、一体になりますよね。
異素材なので、当たり前ですが、一体にはなりません。
木造部分に、地震や台風で横から力がかかると、
浮き上がろうとする力が働きます。
基礎と木造部分が、しっかりくっついていないと、
浮き上がろうとする力がかかった際、外れてしまいます!!
そこで。
鉄筋コンクリートと木造部分を緊結する必要があります。
その緊結するための役割を担うのが、アンカーボルトなんですよね。
このボルトは、基礎のコンクリートに埋まっていないといけないので
この段階で、そのボルトが適切に入っているのか確認しないと
いけません。
ということで。
昨日、全ての箇所の全数のアンカーボルトをチェックしてきました。
施工者、現場監督、私の三者で、しっかりと。
チェックして、指摘はないほど、しっかりと工事してくれていましたが、
人がやることなので、複数の目でチェックしたいです。
こういった検査は、徹底してやるようにしています。
私の基準は、自分の家だったらどうチェックするのか?
にあります。
お客様の家ではあるのですが、他人ごとではなくて、
自分の家だったらどうなのかという視点をもとに、現場のチェックをしてます。
だって。
大事な大事な家づくりですから。
甘えは禁物です!
みっちり検査した後は、遅ればせながら昼食へ。
炎天下でのチェックだったので、汗だく。。。
ということで、涼みながら、食事をしました。
その後。
次の予定まで時間があったので、そのまま、そこでデスクワーク。
何だか、とても、はかどりました(笑)
しかし。
現場で毎日暑い中工事してくれる職人には頭下がります。
感謝ですね。