建築家・ナイトウタカシさんのブログ「基礎工事の検査から設計打合せへ」
基礎工事の検査から設計打合せへ
2021/07/31 更新
とある家づくりの現場です。
昨日、炎天下の中、基礎の工事をしてくれていました。
基礎の工事は、全く日影がないので大変です。。
そんな状況でも、コツコツと作業してくれている職人には、
ほんと頭が下がりますね。
昨日は、整然と並んでいる鉄筋の検査でした。
鉄筋の検査といっても、太さとかじゃないですよ。
鉄筋コンクリートって、その言葉通り、
鉄筋とコンクリートが一体になって初めて強度が担保されます。
コンクリートを打つ前に、鉄筋(並んでる鉄の棒)の
太さや本数、そのピッチを検査しておく必要があるんです。
それって、どう決まってるのか?というと、構造計算ですね。
どこに、どれだけの力がかかって、それに耐えるために、
その鉄筋の量が違ったりするんです。
その図面に記載された内容全てを確認していきます。
ちなみに。
構造計算しないケースもあったりしますが、その場合は、
全て同じ鉄筋量だったりするので、すぐにわかります。
それで大丈夫なのか?と聞かれると。。。
法的な規制はありませんので、設計者、施工者の判断です。
私は根拠のない状態は好ましくないと思ってるので、
構造計算を実施し、それをもとに工事、検査をしています。
ちなみに。
一枚目の画像をご覧になって気が付きました?
そう。
床面に並んだ鉄筋が、手前と奥でピッチが違いますよね。
諸条件で違うので、一概には言えないのですが、
構造計算してると、こんな風に床面の鉄筋のピッチが違うことが
よくあります。
これから家づくりをされる方は、意識してチェックしてみてくださいね。
というか、そもそも、計算してるのかがポイントかもしれませんが。
大事な家づくりなので、しっかりと堅実に工事したいですね。
夕方から、とある家づくりの打ち合わせがありました。
こちらの家づくりは、実施設計という詳細設計の最終章。
前回、詳細な図面をもとに、いろいろ確認させていただいて、
その内容を盛り込んだ、最終図面を提示させていただきました。
前回の打合せで変更になった点を、一つずつ確認していきます。
限られた時間の中でしたが、しっかりお話できました。
事情があって、珍しく、急ぎ目のスケジュールでの実施設計
となりましたが、何とか、とりまとめができました。
こちらをまとめて、現場へ提示。
それをもとに、工事を進めていっていただきます。
設計内容を確認する。
それって当たり前でしょう?と思われるかもしれませんが、
意外にも、細かく説明されないケースもあるそうです。
しっかり内容把握して、家づくり進めることがオススメです。
だって。
大事な大事な家づくりですから。