建築家・ナイトウタカシさんのブログ「木造の骨組打合せへ。」

木造の骨組打合せへ。

2021/07/07 更新

昨日、とある家づくりのため、工務店とプレカット屋の担当者と

いろんな案件について、打合せしてきました。



プレカット?と思われた方がいるかもしれないので、

少し補足で説明しておきますね。

(ご存じの方は読み飛ばしてください)



木造の建物って、昔は、棟梁さんが、柱や梁といった材木を

いろんな道具を使って、加工しながら、組み立てていたんです。



それこそ、職人技ですよね。

木材の良しあしを見極めたり、どこにどう使うとよいのかを決めたり。

すごいことです。



でも、その場合って、すごく時間がかかります。

さらに。

熟練の職人が減ってきて、そういったことのできる大工が

少なくなってきているのも事実。。



ということで。現代では。

木材を、事前に工場で加工して、現場へ搬入。

それを現場で組み立てていくことが主流になったんです。



事前に+加工する=プレ+カットですね。





さて。話を戻しましょう。



昨日の打合せでは、そのプレカットの図面をもとにした

打合せ調整だったんです。



構造計算を実施した図面をもとに、プレカットの担当者が

図面を起こすんです。



その図面が、とても大事です。

だって。

その図面のまま、材木が加工されるんですから。



ある意味、最終確認だったりします。



構造図や意匠図を見ながら、いろいろと詳細なことまで

質問があがってきます。



意匠は私で判断できますが、構造については、

構造設計者の見解も必要です。



その辺のやり取りをしながら、納まりが少しでも不明なところは

クリアしていきました。



それと。

間違いがないよう、当たり前のような内容についても

一つ一つ丁寧に確認のプロセスを経てきました。



当たり前なことなのかもしれませんが、

こういった、丁寧なやり取りって、納得の家づくりのためには

必要だとおもっているので、しっかり時間を確保しています。



ササっと済ませたいのであれば、お任せで立ち会わなかったり、

わからないところだけ確認したりするくらいだそうです。

(私はそうではないのですが、聞いた話では)



人任せにする。

私は、そういういのが好きではないので。。

常に自分事として、自分が建てるのであればするであろうことを

しっかりと行うようにしています。



大事な大事な家づくりですから。



そうそう。

昨日、愛知県と、とある家づくりの件で協議がありました。



こちらも、ある意味、電話で事足りるのかもしれないのですが、

電話で言ったとか、言わなかったとかになるのが嫌なので、

対面で、図面等を提示しながら、話してきました。



これも、さっきと同じですね。



ただ合理的に動けばいいということでもありません。

でも。ただ時間をかければいいわけでもないのですが。。



しっかりと着実に、家づくりを進めることを大事にしています。

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