建築家・ナイトウタカシさんのブログ「ゲームをするための部屋をつくるには?」
ゲームをするための部屋をつくるには?
2021/06/23 更新
ビックなカフェオレ。(一枚目)
通常の2倍の量なんですって。
長い打合せになりそうだったので、ビックサイズにしました。
(飲み切れませんでしたが(笑))
昨日、こちらのカフェから、ZOOMで栃木の方と打ち合わせ。
というか、ヒアリング。
よく考えると、便利になりました。
実は。
家づくりの打合せをリモートでというケースはありますが、
初対面からリモートというのは、初めて。
どうかな?と思っていましたが。。
意外にも普段と変わらない感じで、いろいろお話うかがえました。
ただ。
やっぱり、最初くらいは面と向かって、リアルな空気感を楽しみたい。
そんな風に思ってしまいました。
そうそう。
いろんなお話を伺うなかで、面白いなって思ったことがありました。
LDKの一角に、室内窓で見通せる、ちょっとした空間が欲しい。
そんなご要望でした。
そのちょっとした空間って。
何に使うと思います?
子供が勉強するスタディーコーナー?
ご主人の仕事をする書斎?
リモートワークをするためのワークスペース?
実は、そのどれとしても使えるフリーなスペースです。
ただ。
昨日のご夫婦の目的は。。。
なんと。
ゲームだったんです。
そんな珍しくないでしょう?と思ったかもしれません。
今までに、ゲームを楽しむ場所としてつくったスペースって、
壁でしっかり囲われていて、窓はないし、
壁紙も暗いトーンで、どちらかというと、一人で没入できる感じ。
壁の中にグラスウール入れて、遮音シートはったり
出入口のドアが防音ドアになっていたりしました。
そう。
ゲームに集中することにフォーカスした
超プライベートな空間だったんです。
ところが。
昨日は少し様子が違います。
透明ガラスの室内窓があって、中は見通せるし、
出入口にドアはいらないので、音はダダ洩れです(笑)
集中どころか、家中にゲームの音がいきわたります。
ゲーム部屋として、それでいいの?
思いつつ、ご夫婦に詳しく聞いてみると。。
今までは、おおよそ、ご主人がゲーム好きで、
自分だけの世界に入り込んで、集中するのが目的でした。
でも。
昨日のご夫婦は、ご主人だけでなく、お二人ともゲームを楽しむみたい。
しかも。
お二人で一緒にゲームをやることもあるそうです。
だったら、小さな部屋として囲い込んでしまうのではなくて、
もっとオープンな感じでいいという感覚も理解できます。
それと。
ご夫婦どちらかが、ゲームを楽しんでいるときに、
その気配を感じたいそうです。
(ラフラフですね)
それゆえに、透明の室内窓を通して、見通せる理由もわかりますよね。
ゲームをする部屋=一人で集中する場所
という先入観があったのですが、お話し聞いて、
ゲームをする場所=家族で楽しむ場所
という考え方があることに気づくことができました。
いろんな方々と、家づくりについてお話させていただくと、
こういった、新しい発見の連続で、とっても刺激的です。
それが、家づくりの醍醐味でもあり、深みでもあると思います。
そんな素敵な経験をさせていただけて、ほんとありがたいですね。
さぁ。
どんな家を御提案できるのか。
しっかり考えていきたいと思います。