建築家・ナイトウタカシさんのブログ「防音ルームの導入に向けた打合せへ」
防音ルームの導入に向けた打合せへ
2021/05/27 更新
グランドピアノを背景にして、手前に模型が見えてます。(一枚目)
こちら。
音響関係の相談をさせてもらっている会社の一室。
ピアノが置いてあることから、想像ついたかもしませんが、
こちらは、ピアノを実演できる、防音ルームなんです。
40dBという音を減衰できる遮音性能を持っています。
詳しくは、ネットで検索していただくと一番わかりますが。。
すごく簡単に言うと、ピアノの音が、部屋の外に出ると、
人の話し声の中でも、小さいくらいの音に聞こえるようになります。
さらに、その防音室が家の中にあって、その家の気密性能がよければ、
音はさらに減衰するので、まわりに対して音の心配は少なくできます。
住宅街で、ピアノの練習を夜にするような場合は、
こういった防音対策をしておくとよいです。
昨日、こちらの防音関係のプロと、とある家の防音室について
打合せをしてきました。
その際、画像の手前に見えている模型が大活躍でした。
床、壁、天井に、どんな素材が使ってあって、
どんな音への対策をしているのかについて、
模型を見ながら、詳しく説明をしていただけました。
図面でも理解はできるのですが、模型だと、よりイメージわきます。
面白いなと思うのは、防音ルームを使う目的は、遮音がメインと思いつつ
それだけではなくて、中で適切に音を聞き取れる環境づくりにあること。
そういわれれば、それはそうですよね。
実は、我々でもマンションなんかで、隣家との境目の壁って、
ある一定以上の遮音効果が必要になったりするので、
遮音については、ある程度知識や経験はあります。
ただ、それは、遮音だけ。
音色をきれいにすることまでは、考えることができないんです。
なので。
音楽家やご趣味で音楽を演奏される方の家で、防音ルームを設置する際は
そちら方面のプロに相談するようにしています。
そうそう。
昨日、プロといろいろ打合せした、その後に、お客様と打ち合わせへ。
ズバリ、今回、防音室を考えているお客様の打合せです。
午前中にプロと話をしてきた内容と見積書をもとに、
いろいろとお話してきました。
どこまでのレベルを想定しているのか。
どんな楽器で演奏されているのか。
その頻度や時間帯とか。
いろいろについてお話させていただきました。
結論としては。。
実は、地下室に一角につくることになっているのですが。
地下室ゆえに、ある程度の遮音効果は見込めます。
その遮音を体感した後で、防音室の導入を検討されるとのことでした。
ちなみに。
こちらのお客様。ご夫婦で楽器を演奏されます。
ただ、音楽家ではなくて、結構真剣な趣味として。
ご夫婦で、音楽が趣味だなんて、素敵だなと思いました。
しかも。
奥様は、私の大好きなヴァイオリンを演奏されるとのことで、
打ち合わせ以外でも、お話盛り上がることができました。
奥様が、こちらで演奏されるとのこと。(三枚目)
チラシをもらったそのついでで、予定に組み込ませていただきました。
一つ楽しみが増えましたね。
早くコロナが落ち着いてほしいです!!
音楽に関係する方との家づくりも増えてきてます。
そういった方々にも、しっかり満足いただけるよう、
いろんな方の力も借りながら、サポートしていこうと思っています。
すばらしい家づくりの実現のため。