建築家・ナイトウタカシさんのブログ「窓を決めるには直観でなく目的をもって!」
窓を決めるには直観でなく目的をもって!
2021/04/12 更新
昨日も終日、家づくりの打ち合わせでした。
いろんな家づくりに関わらせていただいて、
ほんと。毎日楽しませていただいて、ありがたいです。
さて。
一枚目の写真は、とある家づくりの打ち合わせ資料。
さすがに、間取りは隠していますが。
タブレットの周りに書かれているのは。。
窓についての情報です。
打ち合わせの主目的の一つが、窓についてでしたので。
家の窓というと。
リビングの南側には、床から天井までの大きな窓で、
キッチンの背面には、横長の窓がいいな。
なんて、おぼろげながらも、要望はありますよね。
でも、リビングの大きな窓一つとっても、
どれくらいの大きさがいいのか。
どんな開き方がいいのか。
ガラスの種類は?
掃き出しが必要なの?
といったように、いろいろと決めないといけないことがあります。
仮に、リビングの窓について言えば。
窓は半分あけばいいのか。
閉めているときにガラスがスッキリ見えたいのか。
完全にフルオープンにしたいのか。
出入りができた方がよいのか。
出入りできた方がいいにきまっるじゃない。
なんて声が聞こえそうですが。。
例えば、窓のすぐ前が駐車場になっている場合はどうでしょう?
掃き出し窓であっても、下から半分は車の背面が見えています。
それだったら、腰窓(腰壁があって、その上が窓)にして、
車を見えないようにするのも一つですよね。
もしくは。
窓のすぐ近くに隣家がある場合だってあり得ます。
その場合であれば、掃き出し窓でなく、吹き抜けにして
ハイサイド窓を付ける方が効果的かもしれませんよ。
周辺状況や、御要望によって、最適な窓って
違ったりしますから。
それと、2枚の窓を互い違いに引く、引き違い窓って、
日本では、よく見かける窓なんですけど、
窓のスタイルって、それだけではありません。
横や縦に長くて、横に滑りながら開閉したりする
滑り出し窓があったり、内側に倒れてきたり、
外側に倒したりする窓もあったりします。
どこの窓に、どのスタイルの窓が最適なのか。
どんな大きさがいいのか。
それって、見た目だけじゃなくて、使い勝手や目的に
応じて決めていく必要があります。
なので。
窓は、なんとなく決めるのではなくて、
使い方や目的をハッキリさせて、決めていくといいですよ。
その辺、しっかりお話しながら、お聞きしながら、
決めていくようにしています。
昨日も、そんな感じで決めていただきました。
自分らしく、使いやすくて、見た目もいい。
そんな窓計画を実現してくださいね。