建築家・ナイトウタカシさんのブログ「珪藻土?漆喰?土壁?どれがいい?」
珪藻土?漆喰?土壁?どれがいい?
2021/04/11 更新
昨日は、とある家づくりの家づくりからスタートでした。
いつも、楽しく打ち合わせさせていただいてるお客様。
真剣な雰囲気もありながら、笑いの絶えない打ち合わせは
お客様のお人柄なんだろうなっておもいます。
一枚目の写真は、その打ち合わせの中で使った資料です。
共通点は。。
塗り壁。
そのカタログとサンプル帳なんですよね。
内装に使う塗り壁って、いくつか種類があります。
おそらく、耳にする機会が多いのは、
珪藻土、漆喰でしょうか。
それ以外にも、土壁や砂壁、シラス壁なんていうのもあります。
その違いは?
どれがいいのか?
といったことをよく聞かれます。
特に、珪藻土は、いろんな意味で認知度が高いようで、
どうですか?ってよく聞かれます。
どうかというと。。
いろんなところで、いろんな効果があると記載されていますが、
上記した塗り壁の場合って、効果はわりと共通してます。
調湿作用があるとか。
消臭効果があるとか。
でも。そもそもなのですが。
大前提で、大事なことがあります。
純度が高いこと
です。
純度って??と思われますよね。
塗り壁の材料って、割れを軽減したり、施工性を高めるために、
つなぎとして、樹脂を混ぜることがあります。
ちなみに。
合成樹脂でできた塗り壁材があったりしますが、
見た目は、いい質感なんですけど、
調湿や消臭といった効果は、まったくありません(笑)
純度が低いとは、樹脂がたくさん混ざっているってこと。
せっかく、漆喰や珪藻土の効果を得たいのに、
樹脂が多いと、その効果はすくなくなって当たり前です。
なので。
樹脂の混ざり具合って、とても大事なので、
意識してくださいね。
その視点からすると、珪藻土は、それ単体で接着できないので
接着剤として樹脂を混ぜることが多いです。
その他の塗り壁(純度高い)に比べて、効果は少なくなりがち。
なので、効果を求めるのであれば、珪藻土以外がよさそう。
それと。もう一点。仕上がった後のこと。
珪藻土や土壁は、仕上がってから、手で触ると、表面の土等が
パラパラと落ちてきます。
漆喰は、仕上がってから、ドンドンと堅くなっていく素材なので
そういったことはありません。
ハウスダストが苦手な方は、パラパラと土等が落ちてくることは
あまり好ましくないので、避けた方がよいかもしれませんね。
以上の視点から、比較検討していただいて、
自分にとって最適な塗り壁をセレクトしていただきたいです。