建築家・ナイトウタカシさんのブログ「大正ロマンなインテリアって?」
大正ロマンなインテリアって?
2021/03/29 更新
昨日、とある家づくりの打ち合わせへ行ってきました。
打ち合わせのメインテーマは、インテリア。
といっても、色合いではなくて、素材を決めていくプロセス。
とはいえ、ある程度のインテリアのイメージがないと
なかなか決めていけませんよね。
こちらのお客様のお好みは、大正ロマンな感じなんです。
言葉で言っても、なかなか伝わらないので、
参考のイメージが一枚目になります。
正確には、もう少し違った感じではあるのですが、
大正ロマンというイメージとしては適切かなと。
実は。
大正という時代って、和洋折衷な建物があったりして、
とてもユニークな空気感を持っています。
明治時代に、洋風のデザインが入ってきて、
今まで和のデザインだったものが、公共の建物等を中心に、
洋風に切り替わっていきます。
ただ、さすがに、住宅までは、そうでもなかったんです。
それが、明治後半から、大正、そして昭和初期にかけて、
和の住宅に、洋風の要素を取り込むスタイルが流行ります。
どこまで、洋風を取り入れるのかって、とくにルールがなかったので、
つくり手ごとに、違ったりしていました。
その和でもなく、洋でもない。
和洋折衷な雰囲気が、何とも言えない良さがあったりします。
レトロな感じです。
なかなかそういったインテリアを手掛ける機会が今までなかったので、
とっても刺激的だったりしています。
いろんなイメージ画像を見せていただきながら、
図書館で借りてきた、たくさんのそういった書籍を見ながら、
方向性を共有させていただけました。
特にルールはないので、お客様の好きを組み合わせながら、
オンリーワンな家にしていこうと思っています。
楽しみで仕方ないです。