建築家・ナイトウタカシさんのブログ「外観の色を決めていくプロセスでは?」
外観の色を決めていくプロセスでは?
2021/03/28 更新
いろいろと並べています。(一枚目)
こちら。
外部仕上げ関係の資料たちです。
昨日、とある家づくりの打ち合わせで、
これらのサンプルをもとに、外観の素材や色を決めるプロセスでした。
アメリカン(カリフォルニア)スタイルがお好きなお客様。
ということで。
そういったスタイルの時に使う外壁のサンプルも用意していて、
上の方にある、少しグレイッシュなブルーがそれになります。
もちろん。
このサンプルを見るだけでは、まったくイメージが広がらないため、
その素材をもとにした、外観のイメージパースを準備しました。
そのパースは、まだお見せできないのですが、
別のイメージでいうとこんな感じ。(二枚目)
実際は、もう少しきれいなブルーになりますね。
これでももちろんいいのですが、御提案では、
家のコーナー部分に白い役物を使って、ラインをだしています。
さらに。
玄関周りには、カバードポーチをかけていて、
それがいいアクセントになったりする予定です。
よくアメリカ映画でありませんか?
玄関先のカバードポーチにチェアがあって、そこに腰かけて、
家族や友人と話しながら時間を過ごしたりするシーン。
いいヴィジョンですよね。
ただ。
二枚目の事例ほど、大きなスペースは、予算の都合もあって、
なかなか採用はできません
なので。
ちょっとしたスペースでもとれるといいですよね。
こちらの家では、ちょっとしたスペースですが、採用しています。
打ち合わせでは、外壁が決まってからは、
とんとん拍子で、一気に決まりました。
壁以外には、屋根や窓、玄関ドアや軒裏、破風や樋の色まで。
実は、いろいろと決める内容があるんですよね。
私が決めるわけじゃないですよ。
お客様が決めていきます。
でも。お任せで、放任主義ではありません。
何を意図しているのかで、決めていく方向が違ってくるので、
どんな家にしたいのかを、ヒアリングしながら、
セレクトする色合いが、そのコンセプトに合っているのかを
見極めて、アドバイスしていく感じです。
グイグイ勝手には決めていきませんから(笑)
家づくり全体に言えることですが、やはり、お客様が暮らす場所なので、
お客様のお気に入りにしていただきたい。
そのお気に入りのセレクトを迷わず、スムーズにしていただけるよう
寄り添いながら、提案やアドバイスをしていきます。
そう。
お客様と一緒になって、つくりあげていく。
そんなスタンスで、家づくりをさせていただいてます。
なので。いつも、どの家づくりも楽しいんですよ。
ありがたいです。