建築家・ナイトウタカシさんのブログ「塗り壁の表情っていいですね。」
塗り壁の表情っていいですね。
2021/03/22 更新
塗り壁の外壁。
マットな仕上がりが、何ともいいですよね。
一枚目の家は竣工していますが、
現在家づくりをされているお客様の中でも、
塗り壁を採用される方が多くなっています。
いわゆるサイディング(窯業系サイディング)や
ガルバニウム鋼板に比べると、コストは割高になるのですが。。
以前から、人気ありますね。
塗り壁といっても、いろんな種類があるんです。
一枚目の写真は、そとん壁という、火山灰を使ったもの。
天然鉱物で着色しているので、色あせがないので、
塗り替えということが必要ありません。
二枚目の壁は、ジョリパットと商品名なんですが、
塗り壁の代表的な仕上げ。
先ほどとは違って、樹脂をもとにした塗材です。
こちらの色は、天然鉱物ではないため、紫外線の影響で、
少しずつ退色していきます。
ただし。
当たり前なんですが、色のヴァリエーションが豊富です。
天然鉱物ですと、色はかなり限定されますから。
しかも。
二枚目のグレーの壁をよくご覧ください。
こちらは、グレーと白の二色使いをしています。
意図的に、ムラ感を表現することができたりするのは、
メリットの一つでしょう。
しかも。
表面の仕上げ方の種類が多いんです。
フラットな仕上がりから、コテムラを出したような仕上がり、
櫛で横に引いたような仕上がりだったり。
すごいんですよ。
たくさんある色✕表面の仕上げ方の組みあわせしだいで、
自分だけの外壁をつくりあげることができます。
規格となる色が決まっているサイディングやガルバニウム鋼板
に比べれば、その際は歴然ですよね。
ちなみに。
コストは、塗り壁の方が相当高くなるため、
もし、前面を塗り壁にするのであれば、予算を組んでおくか、
採用する範囲を限定するといった工夫が必要です。
そうそう。
昨日、とある家づくりの基本設計の見積を提出するプロセスでした。
先日のブログでもご紹介しましたが。
各こだわわりに対して、それを実現するための費用を算出したので、
お客様も、ご検討するのに、しやすかったようです。
まだ、予算をオーバーしているので、
改めて、御家族で、お話をしていただくことにしました。
ただ、概ねの方向性は共有できたので、よかったです。