建築家・ナイトウタカシさんのブログ「土地を取得する前に大事なこと」
土地を取得する前に大事なこと
2021/03/18 更新
ゆったりとした空間ですよね。(一枚目)
名古屋市港区にある、蔦屋書店です。
本を読むもよし。
スタバのドリンクを飲みながら、憩うのもよし。
いろんな過ごし方ができるのはいいですね。
昨日、こちらで、お客様と打ち合わせでした。
周りで、集中して作業している人や本を読んでいる人もいたりするので、
多少、声は控え目でしたが(笑)、しっかりお話できました。
こちらのお客様。
とある土地を取得予定です。
敷地は、名古屋市内の狭小地。
ということで、その敷地に、どんな家が建つのか。
前回、ザクっとした計画でご提示しました。
その計画をもとに、ご夫婦でお話いただいて、
追加でご要望が出てきたので、計画を変更してお持ちしました。
いくつかの御要望をもとにした3つの計画案を提示。
要望をどう反映させたのか、何を重要視するのかで、
間取りの組みあわせが異なることを説明しました。
計画案を比較検討した結果、概ねの方向性を共有できました。
次回、その計画を、しっかりとした図面にした上で、
概算見積を作成する流れとなります。
その結果があれば、資金計画が概ね掌握できて、
正式に、土地の取得が可能になります。
土地を取得するためには、直観ではなくて、
こちらのお客様くらいの検討は最低必要です。
土地を取得してから、真剣に考えればいいやなんて。。
以前、実際にそういったお客様がいらっしゃいました。
私のところにご相談にいらしたのですが。。
建物の予算が1500万円ほどで、諸経費を想定されておらず。
借入も追加できないし、自己資金を入れてもその金額。
土地を取得前に、建築サイドのプロに相談できると
回避できたかなと思います。
話は戻りますが。
昨日のお客様の敷地は、周囲が家に囲まれています。
北道路で狭小地なので、南側に空地が確保しにくくなります。
そこで、光を取り入れるため、ちょっとした吹き抜けを
御提案しています。
こんなイメージです。(二枚目)
ちょっとした広さなのですが、これだけの明るさが確保できます。
実は、この家は、2階のLDKフロアに、大きな窓がなく、
この吹抜けだけから、光を取り入れています。
それでも。
これだけの明るさ感があるので、日常生活に支障はありません。
狭小敷地の場合は、平面だけの検討ではなくて、高さ方向の検討も
しっかりしながら、家づくりを進めていくとよいですよ。
狭小住宅の場合、いろんなアイデアが必要です。
狭小地になれた建築家との家づくりがオススメです。