建築家・ナイトウタカシさんのブログ「インテリアと照明のバランスについて」

インテリアと照明のバランスについて

2021/03/14 更新

壁際の天井に取り付けた、壁を照らす照明。

照明のラインが出てキレイですよね。(一枚目)



こちらは、昨日打ち合わせをしたカフェです。

壁と天井がブラックで仕上がっていて、落ち着いた雰囲気。



せっかくシックに仕上げているので、全体的に明るい照明では

その空気感が台無しになります。



だからといって、机上だけ明るくするような照明だけでは、

暗すぎて、足元が危ないでしょうし、ただ、暗い空間になってしまいます。



そこで、こちらのカフェでは、スポットライトのように、

光があまり広がらないダウンライトを壁際に設置して、

壁を照らすことで、明るさ感を演出していました。



これ。

光が広がるタイプのダウンライトだったとすると、

壁が明るくなりすぎてしまって、先ほどお伝えした通り、

雰囲気台無しになります。。



ちなみに、壁が明るい色だった場合はどうなのかというと。。



同じダウンライトでもいいと思いますが、もう少し灯数を

減らした方がよいかもしれませんね。



壁に反射しながら、光が広がってしまいますので。

明るくなりすぎます。

もちろん。明るくしたいのであれば、いいんですけどね。



夜、どんな暮らし方をしたいのか。

どんな雰囲気にしたいのかをイメージしながら、

照明を決めていただけるといいかなと思います。



もちろん。プロに相談しながら。





そうそう。

こちらのカフェで、とある家づくりの打ち合わせをしました。



昨日は、基本設計が完了して、その内容で作成した概算見積を

提示するプロセス。



「概算」と書きましたが、弊社の場合は、全然概算ではなくて、

詳細な見積ですが(笑)



この内容で着手してくださいと言ったら、工事してくれるほど。



ちなみにですが。

このプロセスでも、「概算」として、坪単価で金額提示したりする会社

もあったりしますので、その辺は注意が必要です。



話を戻すと。。

提示した見積書。

当初に比べると、ずいぶんと金額アップしていました。



だからといって、ただ金額提示しただけではありません。



当初から、どんなことを要望として追加していて、

その要望に対して、いくらアップしているのかも合わせて

説明させていただきました。



これ。大事だと思いませんか?

だって。

いろいろ決めてみたら、「なんとなく」現状ではアップしてます。

えぇ?「なんとなく?」って何??



実は、今までに家づくりをご一緒させていただいたお客様の中に、

そういったことがきっかけで、納得いかず、契約を取りやめて

来られた方がいるほど。。



何に、いくらかかるかがわかってこそ、

それをやる価値があるのかを判断できるんだと思いますよ。



それがわからないと判断すらできません。



このプロセスは、

この家づくりで、どんなところに価値を置いているのか。

それを考え直すいい機会なんですよ。



そういったプロセスが持てるような家づくりでしたら、

ぜひ、じっくり考えてみてくださいね。



そういったプロセスが持てるのか。

設計の契約をスタートされる前に、確認することをオススメします。

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