建築家・ナイトウタカシさんのブログ「タタミコーナーのつくり方!」
タタミコーナーのつくり方!
2021/03/08 更新
リビングからつながるタタミコーナー。(一枚目)
小さなお子様がいるご家族ですと、
このスペースを要望されることがよくあります。
目の届く範囲で、ある程度自由に遊ばせることができますし、
転んだ時のことやハイハイなんてこと考えると、
フローリングに比べて、安心ですので。
広さは、3帖からスタートで、4.5,6帖くらいまでが多いです。
ただ。
3帖ですと、シングルの布団を二つ並べるのが少しきついので、
二人が宿泊されるようなケースがありそうなら、4.5帖がオススメ。
ちなみに。
冬に炬燵を置いて、寛ぐようであれば、4.5帖あると、
4人がゆったりと座れますよ。
一枚目の写真のように、フローリングと段差なくつながっていく
というカタチであれば、あまり、ハッキリと和を感じさせるよりは、
リビングのインテリアに雰囲気を合わせるといいですよ。
床がつながっていくと、視線も連続していくのと、
普段は、戸が開いていて、つながってるようであれば、
その方が、LDKの雰囲気に馴染みますから。
二枚目の場合は、壁や天井がつながっているので、
一体に見えそうな感じですが、腰かけできるほどの
段差があるので、空間としては、少し区切られた印象です。
壁の途中で色柄を切り替えるのは、不自然なので、
こちらの場合は、正面奥だけ、少し和を感じさせる
壁紙を採用しています。
床の段差だけで、ずいぶんと印象が変わります。
ちなみに。
段差は、30-45cmほどで、ちょうどダイニングチェアと同じくらいの
高さなので、ちょうどイスのように座れるので、便利ですよ。
さらに、コストはかかりますが、底上げした床下を使って
引き出しの収納を設置できたりするのもメリットです。
三枚目はどう感じましたか?
段差は、腰かけるほどありませんよね。
実は。
タタミコーナーのインテリアを見るとわかるのですが、
襖の作り方や障子を使ったりして、和を感じる雰囲気。
LDKとは少し違った空間として見せるため、
ちょっとした段差をつけることで、仕切っているんです。
ここからは、少し違う空間ですよって。
段差だけではありません。
お分かりだと思いますが、白木の建具枠を四方取り付けて、
縁取りすることで、奥が和空間であることを表現しています。
ちなみに。
LDK側のインテリアが、その枠に違和感を感じさせない場合に
限りますが。
こちらのLDKは、無垢を生かしたインテリアになっていたので、
違和感なく、馴染んだ感じにできました。
たかがタタミコーナーなんですけど、どんな風に見せたいかで
いろんなやり方があったりするので、いろいろ調べてみてください。