建築家・ナイトウタカシさんのブログ「内部のドアや引き戸の決め手は?」

内部のドアや引き戸の決め手は?

2021/02/10 更新

ミニマルで、スッキリとしていて、かっこいいですよね。(一枚目)



この雰囲気を実現するためのポイントの一つとして、

内部の建具(ドアや引き戸)があります。



こちらでは、壁に色を合わせて、白で統一しています。



しかも。

以前、こちらでもご紹介した枠のないデザインなので、

よりスッキリ見得ています。



よくご覧いただくとわかりますが、取手まで、

白にしているところが、徹底してます。



こんな風に、建具を目立たせることなく、

壁に色合わせして、馴染ませてしまうっていうのは、

建具の決め方として、ある意味、王道の一つです。



二枚目はどうでしょう。



建具は、床のウォルナットに色合わせしてます。

色だけでなく、樹種もしっかり合わせてますね。



床に採用した木目に建具の色を揃えるのも、

建具の決め方として、よくあるケースです。



統一感ができますよね。



床と建具トーンや樹種の異なる組みあわせをすると、

想像以上に違和感があったりするので、

統一感を持たせたいのであれば、ご注意ください。



もちろん。

その木目をアクセントとしてとらえて採用するのであれば、

チグハグな感じにならないケースもあります。



こちらの家では、建具だけでなく、造り付けの家具や

ダイニングテーブルまで色合いを揃えて、統一感あります。



三枚目はどうでしょう。



奥に見えている、黄色の引き戸。

インパクトありますね。



壁紙にアクセントカラーを使うことはよくあるのですが、

建具にここまでパキッとした原色を取り入れるのって、

実はすごいことなんだと思います。



こちらの家では、奥様の感性がとてもユニークで、

こういった原色の取り入れ方が上手でした。



原色って、よほど注意して取り入れないと、

とても強い色なので、チグハグになる可能性が高いんです。



だからといって、周囲を白や黒にすればよいという

単純なことでもありません。



他素材や色とのバランスが大事だったりします。



こちらの家も、手前にl見えているグレーの壁だったり、

木目の分量だったり、とてもいい関係性ですよね。





こんな風に、建具の色や素材にもいろいろあって、

その取り入れ方は様々です。



馴染ませるのか。

統一感を持たせるのか。

アクセントに使うのか。



適材適所で、採用されてもいいかもしれませんね。

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