建築家・ナイトウタカシさんのブログ「内部のドアにも種類があるんです!」

内部のドアにも種類があるんです!

2021/02/05 更新

とある家のリビングからの眺め。(一枚目)

先に見えているのは、季節外れのクリスマスツリー(笑)



でも。

そこがポイントではありません。

開いているドア周りを御覧ください。



ドアがあるのに、天井が奥までつながってますよね。



室内のドアって、何も指定しないと、高さの標準は、

2mほどになります。



天井高さとして、標準的なのは、2.4mなので、

ドアの上に40cmの壁ができますよね。



こちらは、それがありません。



天井まで高さのドアになっているからです。



壁がないだけなんですけど、ドアを開けた時の開放感が

違うんですけど、感じますか??



例えば、二枚目。



こちらのドアも、少し高めにしているのですが、

天井との間に、壁が少しあります。



ちょっとした差なんですけど、

実は、とても違って見えてくるんですよ。



ちなみに、三枚目もご覧ください。



こちらは、天井までの高さに建具になっていますよね。



二枚目に比べると、視線が奥へと抜けていく分、

開放感は相当あります。



あれ?

一枚目の少し違うのってわかりましたか?



よくご覧ください。



三枚目は、建具の周りに、建具と同じ色の枠が

ぐるりとまわっています。



一枚目に戻ってご覧ください。



どうですか??

建具の周りに、枠がありませんよね。



そのおかげで、同じ天井までの建具でも、

スッキリ感や見え方が異なります。



枠があると、天井に枠のラインが入るので、

視線は一旦切れてしまいます。



枠ない方は、連続していくのがわかっていただけると思います。



ミニマルに見せたいということであれば、

一枚目の建具がオススメですね。



ただ。

手前と奥で天井の素材や色が切り替わる時には、

枠がある方が見た目がおかしくなりません。



どちらかがいい!ということでなくて、

どんな使い方や見せ方をしたいのかによって、

使い分けたいですね。



ただ。

こういった選択肢があることを知らないと、

そもそも候補にも挙がりませんので、

ぜひぜひ覚えておいて、建具を決めるときに参考にしてください。



建具自体も、いろいろ種類があるのですが、

枠や高さにも、種類があって、選べるんですよ。



ちょっとした差が、大きな差になりますから。





そうそう。

昨日は、終日、デスクワークでした。

普段外出が多いので、なかなかデスクワークの時間が

取れません。



なので、腰を据えて、いろんな考え事をすることができました。



今日から、また、外出続きになりそうです。

といっても、楽しいですけど。

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