建築家・ナイトウタカシさんのブログ「フローリングの種類を決めるには?」

フローリングの種類を決めるには?

2021/02/04 更新

シックで、落ち着いた雰囲気ですよね。(一枚目)



間接照明も効果的なのですが、

この雰囲気に効果的なのは、濃いめの床です。



濃い目の床の代表的な樹種は、ウォルナット。



もちろん。

他の樹種の床に着色して、濃くすることもできますが、

やはり、素材そのものの色合いがよいといいですよ。



シックなインテリアがお好きな方に、とても人気があるのですが、

何と言っても、金額がとても高い。



なので。

無垢フローリングを採用するのであれば、

それなりの投資が必要になります。



ご予算とのバランスが取りにくい場合には、

無垢材でなく、0.6mmのスライスしたウォルナットを張り付けた

突板張りのフローリングがオススメ。



無垢の表情や色合いはそのままに、ウォルナットを

手に入れることができます。



そうそう。

ウォルナットの特徴として、紫外線を浴びていくと、経年で、

色が淡くなっていきます。



これまた自然なことなので。





二枚目。

見えている床が少ないですが。。



アカシアという樹種の無垢材です。

シックというよりは、表情豊かで、より自然な感じというのが適切です。



一枚のフローリングの中で、白いところと濃いところが

入り混じっていて、それを無作為に張っていくことで、

より、ムラ感が強調されます。



こちらの色合いは、濃いめと薄目のちょうど中間といったところでしょうか。



フローリングは、あまりムラがなくて、均一なほど高級なんですが、

昔ながらの安いフローリングが塗装してムラをなくしていたこともあって、

見方によっては、高級に見えなくなります。



せっかくの無垢材ということであれば、

ムラのある、表情豊かなタイプが、最近は好まれています。



そういった意味で、アカシアも人気のフロアの一つです。



ムラがあると家具が合わせにくいなんて思うかもしれませんが、

逆に、何でも合わせきれる、懐深さがあったりします。





明るめフロアの代表的な一つとして、ナラがあります。(三枚目)

少し黄みがかっているのですが、白い部分も多い樹種です。



木目はある程度ハッキリしているんですが、

その振れ幅は、あまり大きくなく、とても大人しい感じ。



写真の床は、ナラの中でも、振れ幅が大きい方になります。



カフェ風といった、ナチュラルな雰囲気を演出したい場合に

ナラは、とてもフィットします。



そんな洋風なものにも会うのですが、実は。。

和の空間にもフィットしたりするので、不思議ですよね。



和洋どちらでも合わせられる、万能な樹種になります。



優しい見た目とは裏腹に、とても堅くて、傷が付きにくい。

実用性も兼ね備えた優れものだったりします。





フローリングって、インテリアを構成する要素の中では

とても重要な役割を演じます。



色合いや素材感、堅さなんかをしっかりサンプルで体感してから、

自分らしい樹種を選定してくださいね。



もっと。もっといろんな樹種がありますので、

いろいろ調べてみると楽しいですよ。

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