建築家・ナイトウタカシさんのブログ「外壁にレンガ?レンガタイル?タイル?」
外壁にレンガ?レンガタイル?タイル?
2021/01/27 更新
青空に建物が映えますよね。(一枚目)
こちら。
輸入住宅を専門にしている、スタイルカンパニーという工務店の外観です。
外壁に使われてるのは、レンガタイルではなく、レンガです。
??
と思われた方がいるかもしれませんね。
レンガタイルは、レンガ風にデザインされたタイルのことで、
いわゆるタイルと同様に、経年で表情が変わることがありません。
(汚れ以外は)
こちらの外壁は、レンガなんです。
はい。
古い倉庫なんかで見かける、昔からあるレンガですね。
経年で、いい味を出してくれますよね。
(味と思うのか、汚れと思うのかは個々人で異なりますが)
今度、レンガを外壁に採用することになるので、
それについて経験値が高くて、詳しいこちらの工務店へ行ってきたんです。
実は。
ずいぶん前から、こちらの社長様とは交流があって、
レンガのことで伺いたいと伝えたら、快諾してくれたんです。
レンガといっても、いろんな種類があるんです。
その違いについて、実物見ながら確認したり、
どこのメーカーがどうなのかを確認しました。
どこで作られたのかで、ずいぶんと違うんだなってことも
よくわかりました。
そして。
外壁に使うときに、私が懸念していたことをぶつけてみたら、
やはり、想像通りの回答で、こちらの会社でも、
とある特定の工法をよく採用するということがわかりました。
ほんとありがたいのですが、包み隠さず、
オープンに、いろいろ教えてくださったのがありがたかったです。
建築業界のことは、おおよそわかっているつもりなのですが、
より専門的で、マニアックなところは、しっかり踏み込まないと
本質的なことに行き着かないなって思いました。
おかげさまで、頭がとてもスッキリクリアになりました。
そうそう。
一枚目の写真で見えているレンガですが、
とある工法で設置したレンガの外壁なんです。
20年ほど経過していますが、目に見えた劣化もなくて、
まだまだ味も出ていないくらい、きれいでした。
イニシャルコストはかかりますが、経年のメンテナンスを考えると、
外壁をレンガにするのも、一つの選択肢ですよ。
午後は、とある家づくりの打ち合わせへ行ってきました。
ゆったりとした敷地なのですが、
とても法規制の厳しい土地の中で、
土地を有効に活用するために、試行錯誤してきました。
昨日は、年始にいただいたご要望を踏まえた計画案で、
それはそれで、成立している計画案なのですが、
そのプランを見ると、さらに要望が出たりします。
そのやり取りを何度かさせていただいてきたのですが、
昨日、大きな方向性を共有することができました。
次回、その辺を踏まえて、再びご提案予定です。
楽しみですね。