建築家・ナイトウタカシさんのブログ「書斎がワークスペースへ」
書斎がワークスペースへ
2021/01/09 更新
一枚目。
少し前に竣工した家の書斎です。
パソコン等の配置してある備品は、
撮影用なので、あくまでイメージですが(笑)
計画当初は、ご主人の籠り部屋という感じだったのですが、
今となっては、全然違うスペースになりました。
こちらのご主人ですが、週に一度以上は、リモートでの仕事。
たまたまだったのですが、結果、時代にマッチしましたね。
これから家づくりをされる方で、リモートでの仕事の可能性がある場合は、
こういったスペースは必須ですよね。
少し前までは、ご主人の趣味室ということで、
遠慮がちなスペースでしたが、コロナの影響で、
必須スペースにまでなったのは、面白い変化です。
二枚目のスペースも同じく使えるスペースです。
色が少し違うだけで、何だか印象も違いますね。
リモートの場合は、背景も大事なので、
しっかりとこだわってみるのもオススメです。
そうそう。
二つのスペースに共通していることがあります。
一枚目は左側壁、二枚目は正面壁をご覧ください。
はい。
有孔ボードといって、孔のたくさん開いた壁なんです。
この壁って、小学校や中学校の時に、音楽室の壁に
使われていたんですけど、記憶ありますか??
この素材って、音を吸収するために使われる
機能的な側面の強いものなんです。
ワークスペースだから、吸音ですか?
なんて聞かれそうなんですが。。
目的は、全然違います。
最近、この孔を使って設置できるフックなんかが売ってるんです。
それを買っていいただいて、壁面収納として使うのが
目的なんですよね。
黒い方は、壁全面ですから、すごい量の収納量になります(笑)
位置を自由に変えれるのも魅力の一つなんです。
壁を傷めず、それができるのっていいですよ。
こんな風に、目的とは違う素材を、別の用途で使う。
そんなことを考えるのも楽しいもんです。
そうそう。話は変わりますが。。
昨日、新しいプロジェクトの打ち合わせがありました。
プロジェクトといっても、建築物単体に関係する内容ではありません。
今までにない、新しい価値を提供して、
特定の方々に対して、豊かな未来を手に入れていいただく。
そんな内容なんですよね。
今までにない価値ゆえに、手探りで、何が正解なのかは
わかりませんが、そういったチャレンジって、ワクワクします。
あーでもない。こーでもない。
こちらでしょ。
なんて。
ゼロからイチを生み出す。
それって、私のワクワクポイントなんでしょうね、きっと。
建築の設計も同じかもしれませんが。