建築家・ナイトウタカシさんのブログ「暖かい日差し。暑い日差し。」
暖かい日差し。暑い日差し。
2020/12/18 更新
太陽の高さが低い、この時期ですが。。
どうですか??こちらの家。
日差しすごいですよね?
南方向に開けている、少し高い丘の上にある家なので、
これだけの光を取り込むことができます。
郊外ならではですね。
そうそう。
こちらは、とある家のリビングに当たる場所。
天井が張ってあるように見えていますが、
実は、全部吹抜け!!
今は、吹き抜け部分の工事をしなくてはいけないので、
仮設で天井というか、床を組んでいます。
この吹抜けの上に、この大きな窓と同じ幅の
FIX窓があったりします。
1階だけでもこの光なのに、さらに上から光が差し込みます。
これだけの日当たりがあれば、冬場の昼間は、心地よいはず。
日向ぼっこしながら、無垢の床に寝転がる。
そんなシーンが思い浮かびます。
ちなに。
冬のこの時期なので、日差しの暖かさに目が行きますが、
夏の強い日差しのことも考えておかなくてはいけません。
こちらの家では、大きな窓の上に長い庇を出しています。
それによって、夏の暑い日差しは遮るように計画しているんですよね。
さらに。
吹抜け上の窓は、その辺を考えて、外付けのブラインドを設置しています。
ブラインドは、外側につけると、遮熱効果が高いです。
庇があるとしっかりと日差しを遮ることはできるのですが、
モダンなデザインの時には、なかなか難しいですよね。
そんな時には、こういったブラインドを設置すると効果的ですよ。
アルミ製なので、錆の心配もありませんから。
以前は、ドイツから船便で届くため、ずいぶん前から発注しないと
いけなかったのですが、最近は、LIXILで取り扱いされるようになったので
納期のことも気にしなくてよくなってきました。
開放感がほしいから、大きな窓を設置する。
ガラスの壁にする。
それでは、快適さを得ることは難しくなります。
見た目はもちろん、重視してよいのですが、
日々の暮らしを快適にするための対策も
しっかりとしておくとよいですよ。
なんとなく。
見た目のデザインに目が行きがちですが、
人が過ごす空間だからこそ、機能性や快適さも大事にしたいですね。