建築家・ナイトウタカシさんのブログ「道路との高低差は慎重に!」
道路との高低差は慎重に!
2020/12/15 更新
昨日、とある家づくりの敷地を見に行ってきました。
一枚目の写真をご覧いただくとお分かりですが。
ちょうど既存建物を解体している途中ですね。
実は、まだ、内部の状況がわかっていません。
もしかしたら、解体が進んでいたら、
わかるかもと思っていった来たんです。
でも。まだまだでした(笑)
こちらの敷地。
道路と高低差があるんです。
土を留めている擁壁という鉄筋コンクリートの壁が
見えていますが、その高さは、2mほど。
実は、2mの高低差があると、いろいろ規制があるんです。
規制といっても、建てられないという意味ではなくて、
普通に家を建てることに加えて、別で申請手続きが必要になります。
その手続きがあることで、かなり頑丈な擁壁になります。
頑丈で安心なのですが、結構オーバースペックに。。
あわせて、金額もそれ相応に高くなります。
その費用が、資金を圧迫するかもしれません。
早く、解体が済んで調査して、スッキリしたいですが、
少しお預けなようです。
二枚目は、夕方の打ち合わせに向けて移動中に、ふと見かけた風景。
植栽が道路に越境していますが(笑)
越境しているのが、これだけ枝ぶりのいい植栽だと、
いいかもしれません。
真っ白のモダンな建物が背景なので、
より一層、植栽が引き立ってました。
やっぱ。
植栽もあるといいですね。
夕方からは、とある家づくりのため、工務店と打ち合わせ。
見積を作成していただいているのですが、
図面の内容とのすり合わせや確認がありました。
しっかり図面を書いているつもりなのですが、
読みとれないこともあったりしますので、
こういったプロセスも大事んですね。
それとあわせて、仮で出てきている金額について、
お客様のご予算とのバランスを確認しました。
ご予算とのバランス確認、交渉といったことは、
とても重要です。
ただ。
交渉といっても、無理をごり押しするような感じではありません。
私が客観的に見て、適正なのかどうか。
それをお伝えして、もっと詰めていただくよう依頼する。
そんな感じです。
コストを抑えてできることは、大事な要素の一つですが、
無理強いすることではないと思っています。
しっかりと、丁寧に、適切に工事してほしいですから。
ちなみに。
コスト感覚がないと、この交渉は、成立しません。
だって。
どれくらいの金額が、適正なのか。判断できませんからね。
デザインだけでなく、コストもしっかり把握できる
パートナーがオススメです。