建築家・ナイトウタカシさんのブログ「【現場監督の家づくり】断熱材にもこだわり」

【現場監督の家づくり】断熱材にもこだわり

2020/12/04 更新

こちらは、とある現場監督の家づくりの現場。

昨日、打ち合わせがありました。



まだまだ骨組が見えています。

骨組は、1本の柱以外は、全て無垢の木。



1本だけは、構造計算上、どうしても集成材ではないと

耐力が保てないため、やむなく採用でした。



でも。

素材にこだわりすぎるあまり、間取りに妥協したりしない。

使い勝手って、大事ですから。



その辺のバランス感覚もあっていいですね。



こちらの家は、しっかりと構造計算はしています。

しかも。

私が設定している高い基準をクリアしているので、

ただの耐震3ではなく、それ以上の強さをもってます。



しかも。無垢の木材を使って。

(無垢材よりも集成材の方が強さは出しやすいです)



ふと視点を変えて。

屋根というか天井をご覧いただくと、グレーになってますよね。



グレーの素材は、断熱材なんですよね。

とっても性能のよい断熱材なんです。



なぜ。

ここにこの断熱材を使ったのか。



しかも。

その取り付け方は、独特なんですよね。

完全オリジナルなやり方。



監督ならではの判断ですね。





柱の間に、何か詰まってますよね。

これは、断熱材なんですよ。



断熱材のことを調べたりされてる方にとっては、

なかなか珍しいものかもしれません。



こちらは、木でできた断熱材なんです。

これも、監督こだわりの一つです。



断熱性能としては、グラウウールと同じくらい。



でも。大きく違うのは。。

木ということで、調湿性能があることなんです。



なんだそんなことかって??

セルロースファイバーだって調湿してくれるじゃない?



調湿という視点では同じですね。

でも明らかに違う点があります。



それは、沈下しないこと。



セルロースファイバーは、長期で沈下する可能性があります。

沈下すると、断熱性能は低下します。



それを回避する方法をとらないといけません。

(実際、普通にセルロース使うとこの方法は採用しませんが、

私が採用する場合は、その対処はします)



この断熱材は、ほどよい堅さがあるので、

沈下することは考えにくいです。



つまり。

長きにわたって性能を保持できる、調湿できる断熱材。



ただし。

注意が必要なのは、湿度を留めてしまうような素材を

使わないことですね。



気密シートやビニルクロスなど等。



せっかくのメリットを消してしまわないようにしたいですね。





断熱材一つとっても、このこだわりですから。



この現場監督の家。

こだわり満載なので、いろんな意味で、楽しみです。





ちなみに。

こちらの家で、年内に、建設途中の見学会を開催予定。



特に、調湿してくれる、体に優しい家を探してる方には

とっても参考になりそうです。



また案内しますが、興味ある方は、

直接メッセージください。

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